先日、山口県でワープロ修理を行なっている会社が、注文が増えて忙しい話を取り上げました。今度は福島県いわき市で、ワープロ修理をしているご夫婦の安否を気遣う、問い合わせが多いことが話題になっています。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 8位から 6位へ上昇してます。
今日もクリックよろしくお願いします
人気blogランキングへ
この夫婦は、昨年NHK総合テレビの朝のニュース番組で、全国的にめずらしいビジネスとして紹介されたようです。そのとき、自分もワープロを使っていて修理して欲しい希望者が多く、一度だけの放送ながらけっこう話題になりました。
もう生産していないワープロですが、全国にはパソコンではなく、ワープロ好きの人がまだまだいるようです。大手企業のように何十億円、何百億円の売上げを目指すビジネスでは別ですが、個人事業や小企業が目指す数億円市場では、ワープロは今も人気商品です。
現代は、大手企業が生産するデジタル商品ばかりが話題になります。スマートフォンにしろ、デジカメにしろ、パソコンにしろ、大量生産、量販店扱い、価格競争がデジタル商品の流れです。その点、アナログ商品は、マニアだけによって、小さな市場が形成されています。
今でも、フィルムカメラ、レコード、ストーブ、マニュアルエンジン車、そしてワープロなどアナログ商品は元気に活躍しています。昔なら、このような商品は、一度壊れるとガラクタとして物置に仕舞われていました。現在はインターネットの普及によって、修理が可能ですし、同好の友達も探すことができます。
それに、アナログ商品の修理や売買は価格競争がないことです。パソコンなら10万円で立派なデスクトップが買えます。ところが、ワープロ修理に10万円以上も出す人がいます。趣味や楽しみの世界は、価格体系が別物です。
アナログ商品の価格は決して安くはありません。それをデジタルサービスと組み合わせることにより、広くビジネスを行なうことが可能です。しかも、現在はSNSやツイッターを使うことで、同じ趣味の人を探すことが容易です。フェースブックを利用したビジネスなど、アナログ商品には最適な環境です。
このようなアナログ商品には将来がありません。現在、熱い思いで購入してくれる層がいなくなると、その後の需要は見込むことができません。結局、このように将来のないリスクを引き受けることが、価格競争も売り込みもいらない、ブルーオーシャンでのビジネスを可能にしています。
【余談】
ビジネスは面白いもので、流行の最先端のアプリ開発している人が、1アイテムを販売して、10円20円の利益を上げるのに苦労しています。他方で、ロシア製フィルムカメラの販売業者は、数千円から1万円以上の利益を楽に上げます。今、市場が広がっていますから、無理に競争の激しい市場に参入しなくても、勘を磨いて利益の上がる市場を探す方が賢いです。