福島原発事故によって、技術大国日本の土台が揺らいでいます。原発の仕組みや運営方法は、決してハイテク技術ではありません。安全管理の仕組みも、人間はいつか失敗を犯すことを前提に、ヒューマンエラーを防御する発想で作られています。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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現在の日本の技術を動員したなら、津波の被害で大きな損傷はあったにしろ、これほどまでに放射能を拡散することはなかったと思います。日本の原発の最大の失敗は、広く対外的に「絶対安全」の4文字を公言し続けたことにあります。
「絶対安全」をいい続けたため、事故が起こった時の対策を放棄してしまいました。世界一のロボット大国の日本に、原発建屋内を監視するロボットさえ用意していません。万が一のため実施する、避難区域の設定方法や避難方法さえ、絶対安全の元で真剣には考えられませんでした。
今から考えますと、どこかの時点で地元住民向けに「絶対安全」を言い出したため、その後は引っ込みがつかなくなったようです。東電の社員には、絶対とは言えないことは判っていたはずです。今から、15年くらい前からは、この絶対は意識的に使われていません。
ただ、対外的にも社内においても、絶対安全を疑うことはタブーでした。起業においても、このタブーを作るとその後の会社の成長に大きな重石になります。わたしが中小企業の経営者の話を聞いて、最大のタブーは扱い商品の欠点に触れることです。
業種や製品は言えませんが、今から30年前の製品を最新性能として売っている会社もあります。扱い商品の欠点に関して、全社的に口を閉ざしてしまう会社もあります。ひどい会社などでは、特許権取得をしていないのに、昔の特許申請の記録を明記することで、特許のように見せかける会社もあります。
このようなタブーは、いつかはバレて会社の寿命を縮めることになります。社長の能力に関してもタブーにしないことです。特に若い社長の場合は、馬鹿にされたくない気持ちが先にたって、仕事万能のように思わせようとする風潮があります。社員に対し、そんなによく見せる必要はありません。
社員の信頼を得ることは大切ですが、出来ないことを約束したり、社長の失敗を隠したりしないことです。現代は、タブーがあることは、会社が成長するための阻害要因になります。原発は「絶対安全」と誰が言い出したか知りませんが、この言葉によって日本が揺らいでいます。起業のタブーも、会社を揺るがせることになります。
【余談】
今、順調に伸びている会社は、社内の仕切りの低い会社です。社長室のない会社が増えていますし、社長の弱点を社員に知られている会社も少なくありません。インターネットの時代になって、隠し事をしても隠し通せない時代になっています。会社の利益や、社長の収入を知っている会社も増えています。起業の先には、そんなオープンな会社を目指すことです。連休は起業に向け真剣に考えてみてはいかがですか。
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