初めて起業を考えている人の話を聞いていますと、共通した考え方の人たちに気付きました。「みんなが仲良く働ける会社を作りたい」 「従業員の福祉制度は少しでも充実させたい」 「社長になるわたしと社員とが平等な会社にしたい」など、従業員にとっては天国のような職場つくりを考えている人たちです。
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起業アドバイザーの中山おさひろです。
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そこまで従業員にとって居心地のよい職場ですと、会社の売上げも営業利益も相当額に達しないと実現は無理です。従業員を優遇しすぎて倒産する会社があります。従業員に天国のような会社は、長続きしないと言うのがビジネスでの定説です。
ここでよく社名が登場します、ユニクロ、ニトリ、日高屋、ABCマートなど、社員にとって働きやすい会社があります。これらの会社に共通しているのは、どこも創業者が健在で、ほぼワンマン経営を行っている会社です。
一般的にワンマン経営と云いますと、あまりよいイメージでは受け取られません。社長の好き嫌いが、会社の方針に大きく影響を与えます。凡そ、民主的な会社運営などとは、相容れない仕組みです。その創業者による経営が米国では中心になっています。
米国でも、不況に強い企業の多くは、アップルやフェースブックのように創業家が経営する企業です。大学でも、これまでのMBA(経営学修士)コースから、ファミリー企業経営に学ぶコースをシフトする動きが見られるそうです。
MBA出身者が、金融界で強欲ぶりを発揮して、社会的な批判を受けているのと対象的です。創業者経営は、不況の時にはトップダウン経営により、損失を最小にすることができるとは昔から云われてきました。現在のABCマートやニトリなどは、損失よりも積極経営によって、新しいビジネスモデルでの利益の最大化に成功しています。
今の時代、過去の成功企業と同じような経営方法では、新たな利益を生むことはできません。起業を目指す人も、ワンマンは承知で創業者経営に徹するべきです。政治と違って経営の世界では、民主的経営などでは失敗の原因になりますが、成功することはほとんどありません。
あくまでも、強力な指導力によって、他の会社には真似のできないスピードと発想力により、現在の難局を乗り越えていかなければなりません。そのためには、ブレーンの存在や人材は欠かせませんが、創業者自身の能力向上が最も大切です。
【余談】
現在、テレビによく映る大震災の光景は、太平洋戦争から敗戦後にかけて、この国で起こったこととの二重写しと言う発言を聞きました。4基の原発建屋は、広島で被爆したドームとそっくりです。避難民が移動する光景は、戦中の疎開そのままです。津波で建物がなくなった住宅地は、空襲の後の住宅地の焼け跡そのままです。戦後復興が行なわれたように、今の日本にはこれまでの仕組みを変える復興が必要です。