現在、わが国には、人の住んでいない空き家が757万戸(08年)もあります。このうち55%は、借り手のいない賃貸用住宅。35%が、転勤や入院などで居住者のいなくなった住宅、その他に売れ残った分譲住宅などがあり、全国の空家率は13.1%にも達します。
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この数字は先進各国と比較しても、突出して高い数字です。米国は、2.5%、英国4.6%、フランス6.5%と、日本とは比べものにならないくらい低い数字です。しかも日本の場合は年々増え続けていて、毎年約20万戸の空家が生まれています。
新築住宅が1年に約80万件建築されている一方で、20万戸の空家が生まれています。空家を有効に使う人が増えますと、どこかで日本の住宅建築の流れは変わります。そんな流れの一旦を予感させるのが、東京・浅草で空きスペースの仲介サービスを行なっているドラマチックと言う会社です。
サービス名「MaGaRI(マガリ)」を展開しているのは、今年29歳のI さん。彼は学校を出て電機メーカーに勤めましたが2年で辞めて、街づくりや商業施設の設計事務所を経て10年にドラマチックを設立しています。Iさんがイメージしているビジネスは、人と人のスペースの共有です。
わが国は、大都市の中心部を除きますと、全国的に空きスペースの宝庫です。商店街のシャツターが下ろされた店舗、中古ビル、戸建の大きな住宅など、空きスペースはふんだんにあります。全く価値を生みませんが、何かの拍子に大変な価値を生む可能性を秘めています。
同じビルの空きスペースにデザイナーと、起業家とが一緒に仕事をすることによって、価値が生まれるかも知れない。I さんは、彼のウェブサイトに物件情報を掲載し、活動場所を探している人同士のマッチングを「MaGaRI」を通して行なっています。
シェアビジネスの仲介業務は、このようなI さんの仕事のことです。しかもわが国には、スペースシェアするためには欠かせない空き家やビル、店舗はふんだんにあります。下手をしますと、住宅メーカーや建築会社の仕事が大幅に減る反面、中古住宅やビルを利用したシェアビジネスが増えそうです。
【余談】
東電第一原発の吉田所長が、メルトダウンした原発への注水を中断していなかったことで、さすが頼れる現場と持ち上げる声が大きくなっています。自民党がダメが首相を演出するため、国会でこれだけ大問題になっているのに、何も発言しなかったのは・・ 多分、自民と東電と官僚のやらせです。住宅メーカーや建築会社同様に、この人たちも大幅に減るのかも・・