全国各地の商工会や商工会議所では、年に4、5回のスケジュールで起業を目指す人向けに「創業塾」が開催されている。
サラリーマン、OL、主婦、学生などが対象、1コース5日間受講料3000円で毎週土曜日の朝の10時から夕方5時まで起業に向けてのノウハウを学ぶ。
カリキュラムは、起業におけるマーケティング法、新規開業の際の手続き、資金の調達方法、財務の基礎知識、ビジネスプランの作成法など、実践に即した内容になっている。
講師は、商工会の場合はほとんどが中小企業診断士で、商工会議所では他に、企業経営者、行政書士、国民生活金融公庫の創業支援担当者などが加わってバラエティーに富んでいる。
1回の開催に30人から60人くらいの定員で、大都市圏は毎回ほぼ満員になるが、地方都市の開催では人集めに苦労しているのが現実のようだ。
参加者の中には、全員が同じ内容の話を聞いて、全員が起業に成功するとは思えないと云う声がある一方で、初めて起業の現実に接することが出来てよかったと云う声も多い。
また、国民生活金融公庫の融資など公的融資を受ける際には、「創業塾」の受講が有利になる。時間が有る人には、有益な受講である。