起業を考えている人は多いが、「じゃ、何で起業をしようか?」となったとき、具体的なプランを思い描けない人がほとんど。
「わが国は、少子高齢化が進んでいるから、高齢者向けのサービスでも考えようか」、「昨日、新聞を見てたら、来年は白金ナノコロイドって抗酸化成分が流行りそうだから、これを使った商売をしようか」なんてプランは、大手企業の企画部員なら通用するが、起業のプランとしては最悪。
テレビ、新聞、ネットなど、誰もが知ることのできる文字情報をだけをあてにした起業は、ほとんどが失敗している。情報の価値としては、大量生産されたプラスチックの置物に等しい。
一方、健康を害した主婦が、病院で健康を取り戻したらしたいことを他の患者と話していて、女性の誰もが自分と同じく気楽なノンビリ旅行と話すことから起業につなげた旅行企画会社や、近所の小学生と公園でボール遊びをしていて、彼らの運動不足とボールを追いかけるキラキラした目から、運動専門の家庭教師サービスを起業した青年など、そこで直接目にした情報は誰もが知り得る立場にいながら、実は起業を考える人だけしか気付かない手作りの貴重な情報として価値がある。
これが、「場面情報」である。決して物珍しいシーンではないが、情報の受け手と「場面情報」との間で琴線が触れることによってスパークが起こり、ビジネスの金色のマークが表示されたシーンをイメージしてもらいたい(笑)
この「場面情報」は起業ばかりではなく、日頃の業務の生産性向上のためにも、会社の新規事業のためにも役立つ、優れものの情報だ。ただ、日頃から漫然と人の営みや街の風景を見ているのではなく、起業家としての心構えをしっかりもって過ごすことが重要だ。
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