天皇陛下に秋の園遊会で手紙を渡した、山本太郎さんへの批判が日増しに強くなっています。起業とはまったく関係がなさそうですが、わたしにはどこかの回路がつながった話のように思われます。多分、今の山本さんの心境は、起業して失敗した人の心境と、とても似ているように思えるからです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業コンサルタントの中山おさひろです。
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手紙を渡した最大の問題点は、現憲法下の天皇は国事行為が限定され、国政に関する権限が、全くないことを理解していないこと。象徴天皇という言葉が一般的に通用しているように、福島原発の被害に関して発言するためには、安倍内閣の助言と承認が必要なことを、山本さんは理解していなかったようです。
日本の学校においては、何故天皇が象徴天皇なのか、その経緯をしっかり習っていないと思われます。受験勉強に重点が置かれたわが国の教育では、平安時代や江戸時代はよく学ぶのに、昭和以降の現代史は時間不足のため、受験に出題されないこともあって、あまり勉強をしないと言われます。
日本に侵略された中国、韓国は、歴史の屈辱を国民のモチベーションにしようとしていますから、わが国とは歴史認識が違います。誰にも経験があると思いますが、虐めた側の人間は忘れることでも、虐められた側はいつまでもその事実を忘れません。これは、対外国ばかりでなく、国内においても同じことが言えます。
先の戦争中、兵隊や国民として虐められた人は、軍隊の上官や憲兵の行為を忘れません。ただ、軍隊の上層部や政治家、官僚などは、国民がどれだけ痛めつけられたか知りません。この時代の国の指導者たちが、時の昭和天皇を神様に祭り上げ、天皇のために戦争で死ぬことを強要しました。
その結果、戦後の憲法では象徴天皇となりました。戦前の憲法においても、天皇は象徴とされていたようですが。山本さんは、この背景を認識しないため、愚かとか、馬鹿と言われる行為に及んだように思います。現在の天皇が持つ影響力は大きいものがありますが、政治的に行使することはありません。
もし、手紙を天皇がまともに受け取って反応することがあるなら、他の多くの人も同様の行動にでて収集がつかなくなります。客観的に考えると判ることですが、山本さんは思い込みが激しすぎて、その判断が付かなかったようです。起業においても、この思い込みがとんでもない失敗の原因になります。次回、この失敗のもとを考えます。
【一言】
思いこみは、山本さんに限ったことはありません。安倍首相にしても、中国、韓国に対する敵対的な思い込みの激しい人ですが、現在日本に迫っている危機は、巨大地震や津波、強力台風、富士山の噴火など自然災害の危機のほうが格段も脅威です。しかも、財政を巡る国債危機も時間の問題ですから、首相の思い込みはこの国を揺るがすことになります。