東京電力は創業以来初めて、1000人規模の希望退職者を募ることになりました。過去に優良企業といわれた会社でも、辞めるタイミングを誤まると、退職金さえ貰えない心配をしなくてはいけない時代です。40、50代の人の中には、早く一円でも高い退職金を貰って辞めようと考える人が多くなっています。
中年の人は、これから再就職するのが難しいですから、仕方なく起業を考える人が増えています。その人たちがよく口にする台詞が、「老後の資金ができたので、食べてさえいければいいのです。気楽にできる起業はないでしょう?」 多分、こんな台詞が通用したのは、昭和の時代までではないでしょうか。
今の時代は、しっかり稼ぐか、それとも廃業するか、起業の白黒がはっきりつく時代です。駅前商店街が、次第にシャッター通りに姿を変えた原因は、このぼちぼち営業する「食べていければ」が難しくなった象徴です。多分、お客さんの側が、ノンビリしたビジネスを許さなくなった気がします。
起業するのに、現在は厳しい時代です。デフレが10年以上も続く異常な時代ですから、お客さんの弱い消費意欲に対し、刺激するために積極的に売り込む必要があります。常に何かしらの提案をして、お客さんの消費意欲を高める必要もあります。そのためには、「食べていければ」なんて言ってられません。
今は、会社勤めでさえ、腹を据えて仕事に取り組まないと、仕事がなくなる時代です。起業する場合は、その2乗、3乗をするくらいの覚悟が必要です。退職後に起業を考えるなら、早めの準備が欠かせません。希望退職する1年でも、2年でも前から準備をしていると、「食べていければ」なんて台詞はでなくなります。
【一言】
今の時代を厳しいと思うか、楽しいと思うか、これは人のそれぞれの考え方次第。間違いないのは、昭和の仕組みで今の時代を生きようとすると、生きることが厳しいことは確かです。平成の時代の仕組み自体が、まだはっきりしていません。そこにビジネスチャンスがあることは確かです。あまり固く考えないで、肩の力を抜いて、今の時代に合わせることが、楽しく生きるコツではないでしょうか。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業コンサルタントの中山おさひろです。
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