現代に生きる歴史上の人物、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領が亡くなりました。長年、人種隔離政策をとっていた南アにあって、黒人に対する差別を廃止させるため尽力した第一人者。その結果、大多数の黒人の経済活動が活発になり、南アはアフリカ大陸で最も経済発展を遂げた国になりました。
現在は、中国、インド、ロシア、ブラジルなどと並ぶ新興大国の一国です。平等な社会は経済の活力を生み、国民の不満が広がらない安全な社会作りに役立ちます。米国が、1950年代から60年以上に渡って、世界の指導的大国として君臨している背景には、多くの外国人移民受け入れにより、平等な社会実現に努力しているからです。
黒人の大統領、女性のFRB(連邦準備制度理事会)議長など、大きな問題に直面する度に、従来とは異質な人によって変化を模索しています。翻ったわが国ですが、バブル崩壊以降は富の偏在が顕著になっています。豊かな家族と、貧しい家族との固定化が進んで、過去には思いも及ばなかった犯罪が続発しています。
日本社会では、国民の平等に対する感覚が希薄になっているようです。日本国憲法14条で保障されているはずの法の基の平等は、教科書の中だけのことで、現実には平等ではなくなっています。国政選挙の一票の格差を筆頭に、豊かな家庭の子供は豊かに、貧しい家庭の子供はいつまでも貧しいままです。
起業は、運悪く貧しかった人間が、豊かになるための数少ないカードの1枚です。例え豊かにはなれなくても、起業して会社に使われることなく、豊かな精神でいられます。今は豊かな部類に属する人間であっても、今後10年20年が過ぎて、豊かなままいれる人は限られているのもこの国の現実です。
年金制度などは、将来当てにあてにならない制度の代表です。今、当てになるのは、個々人の生きるための能力だけ。今後、デフレからインフレに切り替わると、ますます貧しい人が多くなることは確実です。マンデラさんのように社会を変える人が出現するのを願うか、自分の能力を高めるのか、どちらかを選ぶしかないです。
【一言】
自営業や小企業、NPOなどで起業することは、単に金銭的なことだけでなく、会社を辞めた後の人生をいかに心豊かに過ごすのか、その人の人生にも関わってくることです。日本人も賢くなっていますから、収入さえ多ければ豊かだった人生とは決別しつつあります。収入よりも、無駄な支出をしない生き方をすることによっても、豊かな生き方が可能になる時代に入りつつあります。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業コンサルタントの中山おさひろです。
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