ビジネスにおいては、他社より優れているはずの武器が、実は最大の欠点になるなんてことがよくあります。シャープは、液晶技術で世界をリードしていました。リーマンショックで日本企業も大打撃を受けたとき、シャープは数少ない勝ち組と言われ、液晶パネルで世界一の企業に上り詰めました。
その液晶技術に韓国、台湾、中国企業が追いついたとき、シャープにとって液晶は重荷になっています。他人に追いつかれない技術はたいへんな武器です。それも他の追随を受けないまでで、どこでも作れるようになってしまうと、今度はお荷物になってしまうことが、進歩の早い時代ではよく起こります。
起業においても、他社と同じことをしていては、ビジネスを起動に乗せるは難しいです。どこでも売っている商品は、ほとんど価値がないのと同じ。開業する人も、この辺のことはよく知っているはずで、少しでも他にはない商品やサービスを探すとよいのですが。ところが、最初はどこにでもある商品を扱いがちです。
多分、これを読んで「そんな馬鹿な~」と思うはずです。でも、よく耳にすると思いますが、売れ筋商品などは典型的な誰もが扱う商品です。卸問屋が今の売れ筋などと推薦しますと、直ぐに飛びつく起業家がほとんど。そこで立ち止まって、どのように売られているのか考える人は少数派です。
この話を読んで、自分は売れ筋には目もくれないと、自信を持っていえる人はいますか? 日本人の頭の中には、「他人と違ったことをするのは悪」と思い込む潜在意識があるのではないかと思っています。何度も、起業では独自性が大事と話し合い、独自の展開する方法を相談しているのに、開業したら他店と同じ売れ筋ばかりなんてことがあります。
頭の中では、他店と違うビジネスをしないとお客さんは集まらないと知っていながら、他と違うことをするのは悪といった日本人特有の意識が働くようです。金儲けは悪といった意識や、人に好かれていたいといった意識もあります。起業は個性と個性のぶつかり合いですから、自分の潜在意識を打ち消す方法も考える必要がありそうです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業コンサルタントの中山おさひろです。
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