京都府宇治市の学習塾を舞台に、講師が小学生を殺す悲惨な事件が起こった。
塾の経営に関し、中年層にとって子ども教育は郷愁を誘う長年のテーマらしく、起業希望の人がとても多い業種だ。しかも、起業家の努力が比較的ストレートに経営に反映するので、希望に燃えている人にとっては魅力あるビジネスのようだ。
結論から言うと、今回の事件をきっかけに、学習塾経営に陰りが出るようなことはないだろう。学校での勉強が通り一遍の建前だけのものになっている以上、宇治の事件が全国に及ぼす影響もあまりなさそうだ。
逆に、指導技術が優秀で、精神的にも安定した講師への人気が集中する可能性がでてくる。現在、大学受験の予備校で繰り広げられているカリスマ講師の奪い合いが、各地域の中学受験、高校受験にまで拡大されそうだ。
最近は、フランチャイズチェーン(FC)で学習塾をスタートさせた起業家が、経営に慣れたところでFCから自主運営の学習塾に切り替えるケースが各地でみられるが、今回の事件はこの流れを一層加速させそうだ。
案外、今回の事件は、学習塾の経営を二極分化させ、やり手の起業家にはますます追い風吹く可能性を秘めていそうだ。
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