2、3年前の起業と現在の起業を比べたとき、最も変化しているのは従業員集めの苦労です。2年前は、2、3人の従業員を集めるなら、開業予定の店舗に募集のポスターを貼るだけで、何とか人は集まりました。現在は、都市部ばかりでなく、地方においても人が集まらないと嘆く経営者が増えています。
いつの時代も、従業員集めは苦労の種です。中堅・大手企業の従業員集めと違って、起業したばかりの小企業では従業員の力が業績に大きく影響します。採用した従業員が大きな失敗をしでかしますと、起業自体が失敗につながる可能性さえあります。そのため、従業員集めは慎重に行う必要があります。
業種によりましては、従業員の能力が起業家より高いこともあります。特に、高齢者や女性の中には、起業への貢献度が高く、長く協力してもらいた人がいたりします。従業員の存在は、そのまま起業の業績につながりますから、以前のように、店番ができるなら誰でもよいというわけにはいかなくなっています。
わたしの周辺では、マッサージ店を1月に開業した経営者が、人手不足に悩んでいます。前回、4年前に最初の店舗の開業では比較的楽に従業員集めを行った実績があったため、今回も甘くみていた節がありました。従業員採用の環境がこんなに変わるとは思っていなかったため、慌てて求人広告に多額の費用を払って募集しても、まだ足らないようです。
今後も景気が上向いてきますと、人手不足はますます深刻になってきます。現状の人手不足は、労働者の数が不足しているというより、起業家が必要とする能力を持っている人とのマッチングが上手くいかない状態です。対策としては、起業する前から有効な募集の方法を考えておくことです。能力がありながら、最適な仕事場にめぐり合えない人は大勢います。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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