3月27日、静岡県静岡市(旧清水市)で起きた一家4人殺しの事件で、犯人とされた袴田巌さんの再審請求が認められ、袴田事件の名称はメディアでは一切使われなくなりました。当然といえば当然ですが、これまで死刑判決まで出された重大事件が振り出しに戻り、48年間の時間を無駄にした人が大勢いることを思うと、ひどい不合理を感じます。
死刑囚として、死の淵に長いこと立たされていた巌さんの人生はたいへんだったと思いますが、それを支えてきた姉のひで子さんの人生も同様にたいへんだったと思います。48年間、死刑囚の姉という立場は、拘置所に隔離されていた当人以上に、社会を相手にたいへんだったと思います。
今年81歳になるひで子が、とても元気で笑顔が素晴らしいことに胸を打たれました。この事件の犠牲者という意味では、巌さんの逮捕後に離婚を経験し、兄弟が亡くなってからは一人で無罪を信じて支援を続けてきた犠牲者です。ひで子さんによる犠牲的精神での運動がなかったら、この事件は闇に葬られてきたはずです。
ひとえにひで子さんが、弟は犯罪を犯していないから助けなければとする使命感が、日本の司法制度を揺るがしているといって間違いないです。弁護士さんや支援者は大勢いましたが、支援の柱はひで子さんで、彼女も犠牲者の一人です。志のある人たちの使命感が、この社会を支えていると言っても言い過ぎではないです。
ところが、中高年で起業を目指す人の中には、使命感を馬鹿にする風潮があります。使命感をいくらもったところで、カネにはならないといった考えです。古いカタチの経営者に多い、儲け第一主義の人たちです。ところが、このような考え方が、今はお客さんの支持が得られなくなっています。
時代が大きく変わっています。従業員に有無を言わせず長時間働かせると、ブラック企業として社名が公表される時代です。儲けることよりも、使命感を持つ経営者の店に人は集まります。経営者も、自分のためとなると人間はそうそう頑張れませんが、人のためとなるともっている力以上の力が発揮できるから不思議です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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