起業したことを後悔しないためには、前段階の会社勤めの時代に、後日後悔しそうな問題を早めに対応しておくことです。起業した人に会う機会の多いわたしは、会社時代に済ませておきたい準備に関して聞いてみました。
やはり最も多いのは、社員から経営者への頭の切り替えを、会社勤めの時代からはじめておくことでした。人間、難問にぶち当たったとき、どう対応するかの判断基準は、大半の人が自分に有利か不利かで判断します。社員の時代ならば、この判断でも大きな失敗をすることはありません。
ところが経営者になりますと、自分を捨てて会社組織を優先する必要があります。早い話、起業して予定外に100万円の利益が出たとき、社内留保で次の投資に回すか、自分の収入にしてしまうか判断の時です。頭では、先々を考えて投資に回すことが大事とは判っていても、実際には私的に使う経営者が多いです。
起業すると、事前には考えてもいなかった問題が続出します。社員の時代に、経営の基礎から学んで、問題解決のために経営者の考え方を身につけておくべきだった、という答えが多かったです。頭の切り替えは、マシンのプラグの取り替えるようには行きませんから、時間が掛かることが必要です。
次に多かったのが、社員時代の借金の清算です。友達や知人からの貸し借りも含め、サラ金など借金はゼロにしておくこと。退職金や他の積み立て金の精算で、手元資金が多くなりますから、いつでも返せると思っていると苦労します。また、会社を辞めるとクレジットカードを作ることが難しくなりますから、社員時代に作っておくことをアドバイスする人もいました。
貴重な意見と思ったのは、持病を治しておくことです。起業しますと、病院通いに時間を使いたくないですから、歯や目、痔などで悩んでいる人は、早めに完治させることです。特に、年齢の高い人の場合、多くの人が歯の治療に時間とお金をかけることになります。起業にとって病気は大敵です。
歯の治療で思い付いたのですが、患部が痛くて仕方がないとか、歯がグラグラ動き出したことで、歯科医院に行く人が大半です。これは、社員の発想で、経営者は将来を見越し、手の施しようがなくなる前に早く治療することです。このような社員時代の準備が、先々起業してから生きることになります。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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