日本経済が、長いこと停滞を続けた原因の一つに、新たに起業する人が少ないことが上げられています。フェースブックにしろ、アマゾンにしろ、楽天も、GMOも、起業したときはどこも、スタッフが数人の小企業からセットアップしています。決して、はじめから大企業ではなく、大手企業になる保証もない中で起業をした一社の数々です。
ところがわが国では、起業を支援しようとする社会的な空気が希薄です。今年3月、小規模事業者向けに「小規模基本法」が誕生しました。この法律は、起業というより、廃業が続く小企業を地域の支え手として、見直す性格の法律です。アメリカでも、280万社といわれる小企業を支援する「スモール・ビジネス・ウィーク」があって、5月12日から16日にイベントが開かれています。
期間中は、オバマ大統領もワシントン市の商店に顔を出して買い物をします。アメリカには起業する人が多いですから、起業して事業を続ける人に尊敬の念が払われます。またアメリカでは、01年に9.11が発生して国を揺るがせましたが、この事件を契機にまだ小企業だったグーグルが急拡大し、格安航空会社のLCCが全米で広がりました。
国民の安全のためには、ヤフー以外のインターネットの検索サイトが必要とされ、NYなど大都市への集中から、分散化を図るためのLCCが必要とされたのです。その点、日本社会は3.11が発生した後、地方分権を進め、東京への一極集中を是正することが課題でしたが、何も変わってはいません。東京五輪の開催は、反対の方向へ進んでいることになります。
起業に関しては、その意義に関して認識している人が少ないのが日本社会です。ただ、そんな正論を言っていても、実際の起業にして集客ができなければ、それまでです。資金がショートしても、それまでです。起業においては、一時の成功するというより、成功に近づける努力を延々と続ける必要があります。
結果的にわたしは、起業する人は問題解決する力を身につけ、磨き続けることと思っています。先月、失敗しないために、起業を計画している人向けの起業シミュレーションを準備していると書きました。このたび、モニターなどを経まして準備が終わりました。宜しかった利用してください。起業シミュレーションはこちらです。
【一言】
起業シミュレーション作成にあたり、多くの方にご意見、ご協力を頂きましてたいへん感謝しております。心からお礼を申し上げます。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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