企業経営者の多くは、消費増税後の価格設定で悩んでいます。一昨年からの大幅な円安で輸入物価が上昇し、今年4月の消費増税で一段と仕入価格が上がったことが原因です。特に材料費の価格は影響が大きく、この後ますます上昇するとどうして良いのか悩んでいます。
起業する場合も、開業する前から価格設定をどうするか、悩むことになります。元々がお客さんに知られていない開業当初は、そうそうお客さんは来てくれません。それでも来店客が少ないのは、価格が高いせいではないかと思いがちです。そこで価格設定に関して考えてみます。
一般に起業する人が採用しやすい価格設定は、周辺同業者の販売価格を参考にした設定です。競合店価格に大きな影響を受けた設定方法で、新規開業した起業家にとっては、最も思いつきやすい価格です。この場合、既存店より安い価格を設定しがちですから、どうしても価格競争になります。
商品によりましては、競合店の存在を無視して、お客さんから見ていくらなら買ってもらえるか、マーケティングした上での価格設定があります。本来の価格設定は、この方法が王道なのですが、手間がかかったり、ノウハウが必要なところから意外と少ないです。
他にも、お店都合による価格設定があります。仕入れ値に対して利益幅をプラスして価格を決めます。競合店が扱っていない新商品の場合は、この方法が採用されます。ビジネスに不慣れな起業家もこの方法を採用しがちですが、お客さんの支持を受けるには強力な商品力が必要です。
複数の商品を扱う場合には、商品ごとに看板商品や金庫番商品といった、お店の事情によって価格を変える方法もあります。今は価格設定がとても難しい時期です。今後、デフレからインフレに切り替わると、価格設定はますます難しくなります。早めに設定の準備をして、後手に回らないようにしましょう。
【一言】
価格設定を難しくしている背景には、今後起こるかも知れないインフレの影響があります。もし物価上昇が激しくなると、現在の値決めを続けていては営業を続けていけません。最新の情報では、全国のスーパーの価格は、増税後の4月は上昇しましたが、現在は下がり始めているようです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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