起業した人の多くが、「どうせ短い人生なので、思い切って、後悔しない人生を生きたい」と口にします。毎日毎日は長い人生なのに、実際の人生は思いのほか短いのが、60年以上も生きたわたしの実感です。人生は、想像する以上に短いです。人間の寿命には、2つの寿命があります。
健康寿命と平均寿命です。健康寿命は、日常的に介護を必要とせず、自立した生活のできる生存期間のことです。2010年の人口統計では、男性は70.42歳、女性は73.62歳でした。平均寿命は、男性79.55歳、女性は86.30歳ですから、男性は9年、女性は12年近く病院通いや病床で毎日を過ごしています。
50代の人が起業を目指しますと、平均値では、ほぼ10数年しかビジネスに関わることができない計算です。多分、多くの人が想像している以上に健康寿命は短いと思います。しかも、04年当時のWHO(世界保健機関)調べの日本人健康寿命は男性で72.3歳、女性で77.7歳でしたから、健康な時間は短くなっています。
男性で2歳、女性で4歳も、6年ほどの間に健康寿命が短縮しています。一方で男女の平均寿命は延びていますから、自立できない、介護に頼る老後の人が増えているわけです。日本の医療費がドンドン増えるのも判かります。これでは、若いときに考えた生活設計では、大きな変更を迫られることになります。
そのため、40歳を過ぎた人の場合は、ゴールを70歳や75歳において、逆算による計画を考えるとよいと思います。人間は人生を振り返る40歳を過ぎるあたりから、一年一年が未知の体験であることに気付きます。50歳を過ぎると、まさかこんなに長く生きるとは想像もしなかった領域に入ります。
そんな時、70歳や75歳をゴールにした起業人生を考えると、これまでのようにノンビリと人生を過ごせないことに気付きます。しかも、日本人の健康寿命が徐々に短くなっていることを考えると、ますます将来やりたいこと、これまでに遣り残したことなど、急ぐ必要がありそうです。どうせ短い人生ですから。
【一言】
健康寿命の70歳を過ぎますと、老けて病院通いをする人が多くなりますが、例外は芸術家と企業経営者です。この職業の人は何歳になっても、頭を使って仕事をしますから、老け込む暇がないようです。わたしの周りの経営者にも、引退しないで生涯働くことを勧めています。そのせいか、皆さん現場に出て元気に仕事をしています。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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