「起業をしたいのですが、どんな勉強をするとよいですか?」よく聞かれる質問です。以前は、経営の神様と言われるピーター・ドラッカーの名前を上げていました。ドラッカーの本は、20世紀の米国企業の実例をテーマにしてますが、少し高尚過ぎます。そのため、書籍を読む前に自分が勤めている会社の仕組みを知ることをお勧めします。
自分の会社は、どのようにしてお客さんを作っているのか。そのお客さんをどのようにしてリピーターにしているのか。色んな人の話を聞きますと、意外と自分の会社の仕組みについては知らないことが多いです。一番身近にある起業のテキストは自分の会社です。よく内情を知っているのも自分の会社です。
ここでポイントを押えた上で、起業のためのノウハウ本を読みますと、理解がとても早くなります。自分の会社のビジネスモデルがしっかり頭に入りますと、他の会社のビジネスモデルも理解しやすくなります。ただ、既存企業のビジネススタイルと新たに起業する会社のスタイルでは、違いますから注意が必要です。
起業の勉強では、失敗した人の話はとても役立ちます。広く公表されている成功した起業を探ることよりも、失敗した原因を探る方が大事です。そのうえで、失敗しないためには、何をするべきか、何をしてはいけないかを考えることです。失敗しないためには、日ごろから経営者の意思決定を重視することです。
米国からマネジメントのノウハウが日本に導入された1970年代、一番驚いたのは経営者の意思決定が、会社の将来を決定することに気付いた時と言われています。それまで、日本人経営者は一人で意思決定をせず、同業者と足並みを揃えることに専念してきました。すべてのモノゴトの判断は、同業者の判断に任せていました。
現在のビジネスでは、すべては経営者の意思決定にかかっています。そのため、起業家は日ごろから意思決定の訓練をして、その結果を自分できちんとチェックすることです。実際の起業は先になるにしても、今直ぐできる日ごろの生活上での意志決定によって、トレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
【一言】
「分が勤めている会社と同じビジネスで起業なんて絶対ムリ」 よく知っている業種ほど難しいと思うし、知らない業種なら簡単と思いがちなのが起業。内実はまったく知らないことなのに、出来そうに思ってしまうところが起業では怖いことです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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