6月28日、東名高速と関越道とを直接結ぶ、圏央道が開通しました。都心を通ることなく、神奈川、静岡などから新潟港に短時間で向かうことができます。今後の物流は、新潟や福岡など、日本海の港湾が大きな役割を果たすと云われています。これからの日本ビジネスを考える上で、この日本海が重要なポイントになりそうです。
日本総合研究所の寺島実郎さんの大中華圏の発想によりますと、日本の対外貿易は今後ますます日本海側にウエートを移していくと云います。現在は、東京、横浜、神戸、名古屋などがわが国の代表的な国際港ですが、その全てが太平洋岸に面しています。戦後長く続いた、対米貿易が中心だった時代の名残といえます。
今の対米貿易は、わが国全体の貿易量の13%に過ぎません。一方、対中貿易は20%、EU、アジア、ロシアなども合わせたユーラシア大陸向けは、75%にも達しています。既に、日本海物流時代がスタートしていて、今後はこの流れに乗ったビジネスが求められます。
今は、2020年の東京オリンピックに向け、首都圏の再構築が進んでいます。東京への一極集中も進行しているわけですが、同時に、新潟、福岡、那覇、北九州、舞鶴、石狩といった、日本海側の港湾物流拠点に再構築が行われると予想されます。中国、ベトナム、インドネシア、ロシア、そして北朝鮮といった、新たな市場向けの輸出が増えるからです。
モノが動く場所には、ヒトが集まるのは必然です。そこでは、ビジネスチャンスが新たに生まれる可能性がでてきます。最近は首都圏での再開発の話が多いですが、地方に住んでいる人は日本海側に目を向けてはいかがでしょうか。新たなビジネスの芽が生まれてくると思われます。
【一言】
東南アジアや中東から日本に来てビジネスをしている人は、出身国と日本との物価差を巧みについて利益を上げています。日本語も不自由なのに、よく交渉をして、契約を交わし、利益を上げている逞しさには舌を巻きます。日本には、まだまだビジネスの種は多くありそうです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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