どんなビジネスで起業しようか、悩んでいる人にとっての判断基準は、時代時代によって変化します。古くは、自分の「やりたいこと」で起業するのが一番とされた時代がありました。経済成長期のように、自分の楽しみをビジネスにして、そこにお客さんが自然と集まってくる時代でした。
近年はさすがに、「やりたいこと」で起業して、上手く軌道に乗せることは至難の時代になっています。起業家目線によるビジネスよりも、顧客目線が重視される時代になったため、「やりたいこと」だけのビジネスでは、お客さんが相手にしてくれません。ここを勘違いして起業する人は少なくないです。
また、「やれること」が人気になった時代もありました。自分に「やれること」で上手くいった典型は、IT技術を駆使してビジネスができた時代。技術者が少なかったために成功を収めました人もいましたが、今は多くの人がIT技術をマスターして、「やれること」でお客さんを集めるには限界があります。
現代は、あなたにとっての「やるべきこと」で起業する時代です。持っている技術、これまでの人生経験、他の人などから受けられる支援をビジネスにして、「やるべきこと」が重要になります。社会の中で生きてきて、自分のポジションが分ってきたとき、考えると「やるべきこと」が見えてくるはずです。
時代によって、受け入れられる起業スタイルは変化します。その昔、「やりたいこと」で成功した人が、今もやりたいことで成功するかと言いますと、難しくなっています。逆に、介護ビジネスでのニーズが高いのは、高齢化の時代に介護経験のある「やるべきこと」をしている人は、上手くいっています。
同じ介護でも、どうでもいい人の起業ではなく、やるべき人である点がポイントです。金儲けだけで起業しても上手くいかない理由はここにあります。最も新しい起業のスタイルですから、あなたにとってのやりべきことを考えてみてください。そこに考え着いてから起業しても、決して遅くはありません。わたしのような自営業で起業を考えている相談を待っています。
【一言】
多分、就職についても同じことが言えると思います。起業にしろ、就職にしろ、自分の一生の仕事を探すにあたっては、その時代に流れている空気を参考にすることは大事です。起業相談の時でも、就職を勧めることもよくありますが、無理して背伸びをして失敗するよりは、適正にあった仕事探しをして人生を楽しむのが一番です。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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