わたしは起業の関連で、長年不思議に思っていることがあります。
起業塾やセミナーに参加しますと、一番最初から過去の経験を基にした棚卸しをして、いきなり業種探しや起業計画書作りに取り掛かるケースが少なくありません。
既に業種を決めている人ならば、マーケティングや会計処理など話はどんどん進んでしまいます。決して、ビジネス能力に目を向けるか、交渉力を鍛えるようなことには触れません。
最初から、一定レベル以上の能力があるものと見込んだ上で、セミナーに参加していると決め付けています。
実際に起業しますと多くの人の場合は、計画していたようには集客できないことが多く、起業を立て直す術がまったくありません。1年持たずに廃業する原因は、このような起業の立て直しができない人です。
また、短期的に起業が上手くいった人でも、人生と同じで延々と続くビジネスのことです。一時は人気を集めても、その後に売れなくなるときも当然訪れます。商品が廃れることもあります。
本来なら、人気のある段階で次のことを考えないといけないのに、落ち込んでから対策を考えるようでは、間違いなく失敗につながります。
このような起業における基本は、準備段階でしっかり取り組んでいなければいけないのに、実際には多くの起業志願者は無視しています。そのツケは、開業後に支払わされることになります。
起業での厳しい面は、あまり見たくないかも知れません。それでも、起業する前の準備段階で対応策を考えておくと気持ちが楽です。ビジネスの進め方も前向き積極的になれます。
起業するということは、人の2倍、3倍考えることです。多くの問題を抱えることであり、人一倍悩むことです。この覚悟がなければ、起業を継続することはできないと思っています。
【一言】
起業の前段とも言える、業種探しの前の準備段階については、これまでわたしの地元で細々と勉強会を続けてきました。今度、起業に向けての読書クラブと言うカタチで、テキストを使って少人数で都心に出ようと思います。興味のある方は、参考に内容を読んでください。起業のための読書クラブです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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