「以前から世話になった人から、開業するときの空き店舗を紹介されました。自分が考えていた店舗とは相当違っているですが、この場合断ってもいいものでしょうか?」
起業するときには、多くの人に世話になります。起業する人は開業に慣れていませんから、温か言葉を掛けられると何でも受け入れがちです。
ただ、そんなときに、大きな失敗につながることはめずらしくありません。下手をしますと、廃業や倒産につながるケースさえありますから、人の言葉を受け入れには注意が必要です。
現代のビジネスでは、最も重要な出店場所などはその代表例です。
「いい具合に友だちのビルの1階が空いているから」と知人が仲介してくれたら、その建物は小売りに不向きな場所で、大赤字を出したと言う話はよくあります。
仲介してくれる人は善意から言い出すのでしょうが、たいへん迷惑なことになります。
同じようなことは、扱う商品であったり、融資先であったりします。最近は、知人から紹介されて雇った従業員が、まったく戦力にならなくて辞めてもらうのに苦労した、なんて話も聞きます。
起業のときばかりは、開業する人にとって一発勝負です。やり直しが利きませんから、善意の申し出でも断るべきです。
起業においては、あくまでも自分のスタイルを優先させるべきです。自分が考えるポイントは外さないことです。ポイントは、自分が何故起業するか、その基本のことです。
世話になった人のために起業するなら話は別です。その人の指示に従うべきです。往々にして、開業資金を出資してもらったときなど、人の指示に従うケースもあります。
起業で成功することを第一に考えるなら、世話になった人の口添えでも本気では聞かないこと。もし失敗してしまったらなら、それこそ世話になった人にも迷惑をかけることになります。
そこで最も重要なことは、起業の基本設計を最初にしっかり組み立てること。その上で、起業準備に入ると、人からあれこれ紹介されることもなくなります。
【一言】
このところ、政府・日銀が公表する経済指標の数字が予測以上に悪くて、先行きの経済に不安が高まっています。5月の機械受注は19.5%マイナス、14年度経済成長率は予測を0.1%引き下げて1.0%。4~6月期の個人向け銀行貸し出しはマイナス10Pで前回より30P下がっています。徐々に日本経済は厳しさが増しています。油断をしてはダメです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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