母親が、夜中の午前1時に亡くなり、その仏さまを葬儀社に運びこんでからの話です。
わたしの弟は、脱サラで運送業をしていることもあり、事前に母親が死んだ場合のことを考えていたようです。誰もが悩むことですが、病院で亡くなったにしても、仏さまをどのように移して通夜につなげるのか。
新聞チラシなどで、24時間営業の葬儀社をメモしておいて、札幌郊外の自宅に近い葬儀社に問い合わせもしていました。また、わたしとも相談をして、葬儀は近親者だけで、こじんまりとした家族葬と決めていました。
そこで、事前に考えた手順どおりに、問い合わせた葬儀社に連絡をして、仏さまを葬儀社が運営する斎場に運びました。そして、棺おけなど用意してもらって聞かされた見積もりが200万円ほどです。実際はこれ以上の額を覚悟する必要がありそうです。
父親が亡くなった時も、郷里の葬儀社に費用を値切りましたが、やはり相手の言い値で葬式をする気はありません。特に、今は共に事業をしていて、運転資金からの持ち出しだけは避けたい気持ちは同じです。
弟夫婦が、葬儀社の担当者と金額を巡って遣り合っても、祭壇、湯かん費用、食事代など単価が決まっていて、大枠を変えることは困難です。しかも、傍に仏さまを置いての交渉ですから、結論は最初からみえています。
そのとき弟の奥さんが、「お金は東京のお兄さんも出すので、了解を貰わないと決められない」と言い出したそうです。当日の10時44分、ネットで仕事をしていたわたしに電話が入りました。
そこで、菩提寺において通夜、葬式をさせてもらえないか、他の葬儀社を探すかなど、案をだしてわたしがネットと電話で短時間に決めることにしました。他によい案がない場合は、仏さまを置かしてもらっている、今の葬儀社で行うしかありません。
札幌市内で家族葬と広告を出していても、場所が遠くて車で1時間近くかかるところばかりです。そんななか、1件だけ同じ市内に葬儀場がありました。早速電話をして、事情を話し他の葬儀場から移して葬儀は可能かお願いしました。
たまたま、電話に出てくれた人が責任者の人で、金額を含めこちらの希望に沿って決まりです。キャンセル料を支払うことで、最初の葬儀場とも話がつきました。弟夫婦には恥をかかせましたが、商売をしているので気にしないで低額の料金を喜んでくれました。
起業をした場合も、ムダなお金は1円でも支払わないことが大事です。わたしがモットーにしていることですが、「この世に本気で取り組んで解決できない問題はない」です。変なプライドを捨てる、能力を全開する、他と他とを結びつけるなど技術は必要ですが、全力で取り組むことで問題は必ず解決できます。
【一言】
葬式においては、葬儀社だけでなく、田舎ではお寺さんとの費用を巡る交渉もあります。戒名代金とお坊さんへのお布施が必要で、この金額も言いなりですと、50万円を超えてしまいます。会社勤めの時代と、起業してからの葬儀では、性格がまったく違ってきます。日本でも、葬儀コンサルタントがもっと広く知られて活動すると、このような悩みは小さくなるのでしょうが、まだ時間はかかりそうです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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