今年4月に売り出され、最近の起業本としては売れに売れた「起業バカ」。
副題に「成功するのは1500人に1人」としているが、その理由は起業をして株式公開まで達することのできる確率が1500分の1の意味である。
また、「起業バカ」で取り上げている事例のほとんどが、フランチャイズチェーン(FC)による起業など、どこかピントのずれている印象を受けた。
その「起業バカ」がパート2を出した。著者自身、起業失敗で多額の借金を抱えて、失うものは何もない切羽詰まった状態で書いたパート1と違って、今度のパート2は、失敗事例の検証に力を入れている。どうも、パート1でナマナマしい実態を書いた先から、訴訟を起こされたらしい(笑)
ただ、パート1よりパーツ2が格段に面白い、珍しい本だ。そして、わが国では、ノー天気に堀江貴文や渡邊美樹、折口雅博など起業成功者の話ばかりが喧伝されるが、「起業は失敗に学ぶことが成功の近道」とする展開に説得力がある。
起業を成功させれるのは、慎重で運がよく、よく訓練された限られた人である。
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