ミャンマーの人口が、これまで言われていた約６千万人とは違って、実際は５千万人と１千万人も少ないと発表されました。
隣国タイと肩を並べる６千万人市場は、正確な調査によって大幅に減りました。ミャンマーに慌てて進出した企業は、この人口発表に頭を抱えていると思います。人口ばかりでなく、他のデータも疑う必要がでてきそうです。
起業を目指している人の中にも、曖昧なデータや根拠の薄い話に乗って起業準備を進めている人はいます。ビジネスの世界でよく話題になるのが、富裕層が多く住んでいる地域です。
デフレになってから、わが国でも欧米を真似た、富裕層を対象にしたビジネスに進出を考える人は多いです。銀行や百貨店、宝石会社などの大手から、小企業まで、富裕層に関連した名簿は喉から手が出るほど欲しがります。
多くの会社の場合は、東京を中心とした首都圏や大阪・兵庫、愛知など大都市をターゲットにします。ところが、日経マネーが調べた１世帯あたりの預貯金額ランキングによると、１位は人口が圧倒的な東京ですが・・
２位が香川、３位が徳島、４位富山、５位奈良、６位福井、７位三重、８位和歌山、９位岐阜、１０位滋賀。大都市では１１位大阪、１２位が愛知で、兵庫２５位、神奈川２９位、埼玉３０位の順です。
こんなターゲットを間違っているせいか、富裕層向けビジネスは大半が失敗しています。顔に富裕層と書いている人はいませんから、ターゲットを探すのがたいへんです。それに、資産家といわれる人は他人を信用しませんから、親しくなるのが難しいと言われます。
この話のポイントは、起業するための根拠がしっかりデータで証明できるかどうかです。人からの伝え聞きで、貴金属買取ビジネスは儲かるということで起業相談する人がいます。
儲け話には、多くが根拠のない話です。もし信用するなら、一度は貴金属買取店の前で、お客さんがどの程度来店しているものか調べてみることを勧めます。わたしも、昼下がりの２時間郊外店をウォッチしましたが、１人でした。
しかも、入店して５分もしないで出ましたら、ほとんどビジネスにはならないようです。実際に開業した人の話を聞いても、現在は恐ろしいほど貴金属買取ビジネスは厳しいようです。
起業する場合は、曖昧な根拠を鵜呑みにしないで、自分でデータを作ることを勧めます。数百万円以上の大金を失うなら、このくらいの熱意で起業と向かい合うことをしないと、大成するのは難しいです。
【一言】
起業は誰でもできるものではないですし、誰もが成功して軌道に乗せることができるものでもないです。起業を安定的に成長させることのできる人は、しっかりと業界に精通して、経営と事務処理能力を身につけた人。根拠やデータのない起業成功談に惑わされず、地道に自分を磨いていくしかないです。何かしら縁のできた人には、成功してもらいたいと願って協力しているわたしです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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