もしこの国で、これまでにない画期的なビジネスを考えたとしても、実現することはほとんど無理と言っていいです。
いつの時代でも、お客さんは真新しいモノに対しては懐疑的です。なかなか購入してくれないのは、明治時代に売り出された靴がまったく売れなかったのも、現代の新商品も同じことです。
最大の問題は、これまでにない新商品に対して、開発資金や営業資金を貸さない公的機関や金融機関です。時代を見る目も、技術の進歩も考えられず、従来の仕組み以外には資金を貸し出さない風土があります。
イノベーションを技術革新と訳した、言語上にも大きな問題があります。産業においては、常に新しいモノを作る社会的使命があります。国民の購買意欲が失われますと、社会は停滞します。
そのため、イノベーションとは、新製品を開発する技術革新だけでなく、新たな販売ルートを開発することも、新たな市場を開くこともイノベーションです。日本人は、新技術の製品ばかりを考えがちです。
起業で最も気になるのは、起業家が一人で起業を切り開こうとすること。基本的にビジネスアイデアは、人と人との話から生まれるのがほとんど。
特に、現代は多様な選択肢が存在する時代です。あまり参加者が多いと考えがまとまりませんが、ある程度の能力の人が集まって知恵を絞ることは、イノベーションを生むきっかけとなります。
最低限、起業家が一人だけで考え、最良のビジネスモデルを作りだそうとすることは止めたほうがよいです。ビジネスは進歩しており、それに連れて起業も進歩しています。
いつまでも昔ながらのビジネススタイルに固執して、経営の厳しいビジネスを続けるよりは、生産性の高いビジネスに目を向けるべきです。利益の大きなビジネスを考えないと、インフレの時代を乗り切ることはできません。
【一言】
過去のビジネス成功例を真似ることは、車のバックミラーを見ながら運転する光景に似ています。ところが、重要な判断をするシーンでは、多くの起業家は過去の例を引っ張りだすことが多いです。時代はどんどん変化を続けていますから、新たな手法を考えることのできる人にお客さんは集まります。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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