新聞チラシに、北海道野菜を一袋90円の大見出しが踊っていました。最近はよく、集客のため新聞販売店や住宅メーカーが使用する営業方法です。確認しましたら、最近営業を始めた葬儀場のチラシでした。
わたしの住まいの周辺半径3K程度のところに、以前は4つの葬儀場がありました。この半年間に、新たに3つの葬儀場が開業しています。
いかに、高齢化社会が進んで葬儀が多くなるとはいえ、葬儀場ばかりができてどうするのと言いたい気分です。葬儀場ばかりでなくクリニックや歯科医院の開業も目立つようになりました。
北海道で都市の衰退をウォッチしていますと、病院の開業や増築が目立ち、その後で葬儀場の開業が増えてくる流れでした。東京郊外の場合、病院は周辺に多くあり、場合によっては都心まで出かけます。
病院が次々とできますと、その後に待っているのは、葬儀場開業と人口減の街です。今は、起業で有望視されているビジネスの一つが、葬儀場経営でフランチャイズまであります。
一方、葬儀には欠かせないお寺ですが、こちらは衰退の一途です。人口は地方から大都市に移動が続いていますから、地方の檀家制度は崩壊の危機に面しています。
大都市のお寺も、檀家は減っていて、葬儀のときだけお経を読む坊さんが増えています。観光地の有名なお寺は栄えていますが、地域のお寺は檀家のメンテナンスをするわけでもなく、葬儀と寺の普請のときだけの付き合いです。
お金を貰う時だけにあるお寺ですから、徐々に檀家の数も減っています。そう考えますと、現在の葬式自体がカタチを変える可能性があります。
将来性あるビジネスとして、葬儀場ビジネスを考える人は増えていますが、いつまでも葬儀場に都合のよい葬式が続くとは限りません。葬儀の世界にも、イノベーションはあるはずと思っています。
【一言】
現在、わが国で投資のホットポイントは、スマホに代表される新需要への投資、電気自動車のような省エネへの投資、そして高齢者に対応した投資の3つです。高齢者には紙おむつや宅配弁当などがあり、葬儀場をその一つと考えてよさそうです。ただ、イオンが参入したり、大手も色気を見せていますから、小企業には荷が重いような気がします。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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