この10年ほどで、「今の仕事が楽しくなくて、できたら起業を考えたいです」と言う人がほんと増えました。
ほとんどの人が、仕事にやりがいを見出せない、仕事が自分に合っていない、今の職場環境に馴染めないと言います。以前は、バリバリと仕事をして、会社にけっこう貢献していた人たちの言葉です。
人間が生きていくうえで、就業年齢も達している人ならば、一年の4分の1以上の時間は仕事をしている人たちです。そんな長い時間を楽しく過ごせず、厭々働いているとするならこれは大きな問題です。
精神衛生的にも、人生を充実させるためにも、楽しく過す方法を真剣に考える必要がありそうです。
世界的な富豪で、投資家として有名なジョージ・ソロスさんは、「同じ会社に尊敬できる人が一人でもいるなら、会社で働く価値はある」と言っています。
好きとか嫌いな人と違って、尊敬できる人は人生でもそうそういません。会社には多くの人が働いていますから、尊敬する人を探そうとしますといるものです。
今の仕事がつらいので、辞めて起業しようかと考える人も少なからずいます。残念ながら、起業は仕事からの逃げ場になるほど甘い選択ではありません。起業は何倍も、今勤めている仕事よりも厳しいです。
毎月の給料を自分の才覚で稼ぐのですから、つらい、厳しい、甘いといったレベルとは違います。
よく起業した人と話をしますと、会社勤めの時代には不満も多かったけれど、今考えれば仕事の取り組みは甘々だったと笑いだす人が大勢います。
そんな背景もあるのでしょうが、それまで勤めていた会社への不満を抱えて起業した人は、多くの人が起業を起動に乗せることができず苦労しています。
どんなに仕事がつらくても、毎月確実に給料が貰える仕事は天国です。ただ、一度起業してその仕組みを肌で覚えた人は、二度と会社勤めはできないとも言います。
会社勤めの時代に感じていた不満、「仕事にやりがいを見出せない、仕事が自分に合っていない、今の職場環境に馴染めない」など、全て解消されているからです。
決して、今の仕事がつらく、不満のある人には起業するとことを勧めません。会社勤めをしている時に、自分の力で不満を解消したなら、起業することを勧めます。
お客さんやスタッフの不満に接していると、高いレベルで自分の仕事に向き合っていないと、とても会社の運営などはできないものです。
【一言】
現代は、変化の激しい時代ですし、ビジネススキルのレベルも高くなっています。従業員の時代は、いかに問題の正解を出すかに必死でした。経営者になりますと、いかに的確な問題を設定するかにかかっています。今の時代、正解を出すならネットやセミナーにいくらでも解が求められます。ただ、今必要としている問題の設定は、どこにも載っていません。この変化に気付くことが起業の第一歩と思っています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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