現代が、「時代の変わり目」にあたっているとはよく使われるフレーズ。一つの時代を支えてきた制度が、既にその時代の流れに合わなくなって、新しい制度を模索している時代を意味します。
国民共通の目標が見当たらないと言いますが、変わり目の時代には国民はバラバラの方向を向いています。
近代日本の場合は、1868年(明治元年)の明治維新から始まります。この時代の制度は、1945年(昭和20年)の太平洋戦争敗戦まで続きました。この間の77年が一つの時代です。
45年から現在の2014年まで69年ですから、時代のスピードを考え、変わり目の最中にあることは感じられます。
この変わり目、ある時期に一斉に切り替わるのではなく、ノンビリとドミノ倒しのように変わっていって、ある日気付いたらすっかり周りが変わっているイメージではないでしょうか。
今日、取り上げたいのは一人客の時代の到来です。本来、お客さんは一人客が基本と思われがちですが。わが国では、戦後の経済が急成長する過程で、企業の論理として団体のお客さんを基本と考えるようになりました。
一人客は効率が悪いため、高額な料金で対応する営業方法が定着しました。 ここ数年の間に、一人客でも対応する制度が急速に増えてきています。一人カラオケ専門店のワンカラや、一人焼肉などは、各地で広がっています。
日本旅館も、従来の団体やグループ優先から、一人客の受け入れに力を入れはじめました。旅行も、一人客限定のツアーが人気を集めています。
現在は、そのほか男性ばかりでなく、女性の一人客を歓迎するムードも広がっています。男性向け飲食の居酒屋や牛丼店の中には、一人で来店する女性客にいかに気に入ってもらえるか、その対応に力をいれています。
食料品小売店でも、お一人さま用のパックの品揃えで勝負するという時代です。今の時代、世帯数では一人住まいが最も多くなっています。
起業する場合も、この時代の変わり目の動きをよくウォッチングしていることで、動きの鈍い既存企業より優位な立場でビジネスが展開できます。
思い切って、女性の一人客が来店しやすいを売り物に開業するのも、今の流れに沿った営業方法と言えそうです。昔から、女性客が集まる店は、黙っていても男性が集まると言われていますから。
【一言】
ビジネスで失敗している人の多くは、目先の利益ばかりを追いかけ、時代を見る視点が欠けていることが多いです。どんなに頑張っても、時代の大きな流れには叶いっこありません。この流れに気付かずにビジネスをしている人は、本当に簡単に市場から消えてしまいます。起業する前から、この時代の流れを意識しておくことで大きなリスクを減らします。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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