若い人の間では、フリーランチという言葉がよく使われるようです。ただ飯のことで、人から奢られることをいいます。
わたしのように年配になりますと、ただ飯に対しては警戒心があります。特にビジネスが絡みますと、千円の食事をご馳走なったことで、心に負担を感じるようでは敵いません。
普段から、起業をするとき公的な補助金や助成金を貰うことに、批判的な話を書いてきました。起業準備をそっちのけで、公的な支援金探しをしている人はけっこういます。
そんな人は、立ち上げたビジネスが上手くいっていないといった感想です。以前からわたしが気になっているのは、「貰えるものなら、何でも貰っておこう」とする風潮。
後先を考えないで、タダならモノを貰う行動です。よく問題になるのは、親などからの遺産相続です。当初は貰う気がなかったのに、パートナーの何気ない、「貰えるものなら、貰っておいたら」の一言です。
この言葉の後には、「お金はいくらあっても困るもんじゃないから」が続くのでしょう。自分の強い意思がないのに遺産相続に首を突っ込んで、兄弟や親族と血みどろの争いになっている人はけっこういます。
新聞ニュースなどでは、殺人事件にまでなった話もありますが、兄弟や親族の関係が崩壊した人は非常に多いです。
「タダで手に入るなら」、「貰えるものなら」と言った軽い気持ちで入手したために、たいへん高価な代償を支払わされることは間違いありません。
企業経営者の中には、不況のときに多額の雇用補助金を貰ったために、その後まともに仕事ができなくなる人がいます。いつまでも補助金を探している人たちです。
昔から、「タダより高いものはない」と言い伝えられています。人間の長年の経験から今に生きる言い伝えは、やはり金言の価値があります。起業では、わずかな公的資金を貰うよりも、お客さんからの売上げを増やすことを考えることです。
【一言】
企業経営者と食事をしますと、大半の人は自分の食べた分は自分が支払う仕組みが定着しています。これは、口には出しませんが、将来を見据えて長く付き合おうとするなら、割り勘が一番だからです。長年の経営者の知恵のようなものです。こうしておくと、役人が一緒になった時でも、お互い不愉快な思いをしなくて済みます。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。 起業アドバイザーの中山おさひろです。
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