この秋、日本の農業は揺れています。日本農業の代表的な作物 コメが、国民の消費量の減少と長年の在庫量の増え過ぎで、価格の下落が激しいためです。
農業経営者の中に、自分はコメを作る以外に、自分の農業はないと思い込んでいる人が多いからです。わが国の長い歴史の中で、コメは特別の地位を占めてきました。
江戸時代までは、コメの石高が財産を表していました。通貨の役割を果たすこともしました。戦後も、米作農家は優遇され続けてきました。
そのコメを溢れるほど抱え、行政も農家も身動きが取れなくなっています。わたしのような素人は、野菜に切替えるとよいと思いますが、水田とコメ作り技術を捨てての野菜作りにはたいへんな勇気がいるようです。
一方日本の労働者は、産業の転換や工場の海外移転によって、多くの人が身につけた技術を捨て、サービス業に移っています。
消費者ニーズが変化している中で、これまでと変わらずに同じ仕事を続けるのがよいのか、変化に対応する方がよいのか、大きな決断を迫られます。
今から10年前の小泉内閣の時代に、公共事業の縮減によって多くの建設業者が事業転換を行いました。このときは、一時我慢することで日本の建設業のニーズは息を吹き返すと予想していました。
ご承知のように、現在建設業の利幅は減っていますが、仕事の件数は大幅に増えています。当時、相談してくれた建設業者さんは、一時の苦しい時期を我慢したお陰で、今は仕事に困ることはありません。
コメの場合、お客さんニーズが変化している点が大きく違います。食生活の習慣が変わっていますから、建設業のように再びニーズが戻ることは考えづらくなっています。
思い切るときは、プールに飛び込むような覚悟を決めないと、ずるずると負の遺産を背負い込むことになります。現代の子どもたちが、毎朝ご飯を食べて学校にいく光景はイメージしづらいです。
【一言】
米作が今後厳しくなると予想するのは、これまで何が何でもコメ作りを支援してきた政府が、財政的に難しくなっているからです。国の借金がこれだけ大きくなると、さすがにどんどん古米を溜め込む余裕が国にはありません。その上、国民のコメの消費は人口減もあって、減ることはあっても増えることはありません。国の借金と人口減は、これから問題を考えるときのキーワードです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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