日本経済は、デフレが続くのか、インフレになるのか、微妙な位置取りに立っています。会社を経営する立場なら、デフレとインフレでは、経営スタイルが大きく変わります。
このような環境においては、会社の業績は経営者の対応によって、業績は大きく変わります。最近、よく出される例は、航空会社スカイマーク社長のたいへんな判断ミスです。
元々はIT企業の社長が航空業界に転身して、スカイマークは急成長会社として注目されました。全日空と日本航空の狭間あって、小さいながらも黒字経営を続けて、それなりの評価を受けていました。
ただ、ワンマン経営者として知られ、従業員に対する高圧的な言動で評判はよくなかったです。そんな社長が、大手と肩を並べるため、大型機を6機も発注しました。
所が、日本国内にも格安航空機会社の参入が相次いでいて、スカイマークの業績では、6機もの大型機の支払いが難しくなっています。結局キャンセルして、たいへんな額のペナルティーを支払うことになりました。
現代は、個人的能力の高いとされる経営者が、失敗するケースがとても増えています。日本マクドナルドからベネッセに移った会長兼社長、すき家を運営するゼンショHDの社長などは好例です。
経営者としての勘が鋭く、独断でモノゴトを判断するタイプの経営者には厳しい環境になっています。今から、10年くらい前までは優れた経営者と評価された人たちです。
今は、会社がフラットな組織で運営されている。社内の見える化が進んでいて、情報の共有が進んでいる。そして、他の会社とは違った前向きな個性をもった会社が強いです。
これは、大手や中堅企業に限った話ではなく、小企業においても経営者の対応は問われます。この場合の対応とは、モノゴトを判断するための材料に、他の人の意見の聞ける人です。
現在は、ネットの発達によって独自の情報集収には限度があります。どんな優秀な経営者に聞いても、特別な情報を入手すること自体困難です。問題は、多くの情報の中からどれを選ぶかにかかっています。
一般的なメディアを通しての情報ですが、一人で判断せずに他の人の意見を聞けるタイプの経営者は強いです。いかなる個人よりも、複数の人の意見を吟味する方が賢い判断ができるということです。
【一言】
起業する以上は、経営に関してよく考えておく必要があります。以前は、開業して直ぐ従業員に辞められる起業家も多かったですが、今では雇用で失敗すると命とりになります。従業員とは、どの程度の距離感がよいか、どのような対応が必要か、事前準備も役立ちますね。間違っても、これまで勤めていた会社の延長線のままの対応は止めるべきです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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