安倍首相は、アベノミクスで総選挙を圧勝したと意気揚々ですが、この年末にきて廃業する小会社がとても増えています。
円高や人手不足だけが原因ではないですが、将来に希望がもてなくて「そろそろこの辺で店仕舞いしようか」と言った空気に押されての廃業です。
多くの経営者はアベノミクスの期待を寄せましたが、結局は大企業に大きな利益をもたらしただけで、小企業にはしわ寄せだけを押し付けられた感じ。
一方、野党民主党の方は、安倍首相に「民主党の時代に逆戻りしていいのですか」とまで言われる始末です。
民主党について言いますと、この政党は4年弱の政権時代に関してまったく検証をしていません。何故せっかくの政権交代から滑り落ちたのか、検証のための組織を立ち上げることさえしていません。
どんな組織でも失敗はあります。倒産につながるような失敗さえありますが、それでも失敗と成功とのポイントをしっかり整理しますと、その後の立ち直りは早く、失敗が少なくなります。
決して民主党の4年間は悪いことばかりではなかったです。一度検証をしないと、これからも「民主党への逆戻り」を自民党から言われ続けます。
ビジネスにおいても、しっかり検証をする仕組みのできている会社は、失敗することを恐れません。また、組織は失敗を経験することによって、強い組織作りが可能になります。
現在は大きな組織に成長したユニクロにしても、ソフトバンクにして、過去にはけっこう笑える失敗を重ねています。ただ、失敗を検証したか、そのまま放置したかによってその後の展開も変わります。
日本人は優秀と思い込んでいる人がいますが、先の敗戦の検証をまったくしていないのは日本。しっかり行なったのがドイツです。
日ごろの生活の中でも、失敗を何度も重ねる人と、一度で懲りる人の違いは、検証する余裕があるかないか。失敗自体はビジネスを継続する以上起こりますから、検証は真剣に考えることです。
【一言】
起業で大きな失敗、倒産や破産に陥らないためには、日ごろから自分を遠い地点から見下ろす、もう一人の自分の視線が必要です。毎日、切羽詰った生活をしていますと、自分を見失いますし、当然お客さん視線でモノゴトを考えることなどできません。検証する習慣をつけることによって視野が広がりますから、会社経営には欠かせない習慣です。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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