広告代理店の主催による、男性参加者が女装をして、女性の買い物シーンを自ら体験するセミナーが今話題になっています。
参加者は経営者やコンサルタントで、女性の買い物に高い関心をもつ職業の人たち。男女参画白書では、主婦が日用品の買い物を判断する比率は74%で、亭主は4%しかいません。
体験で思い出しましたが、これから起業を考える人と、既に開業してそれなりに成功している人では、このような販売に直結する活動に対する取り組み方の本気度が、まるっきり違います。
一度、開業して集客にとても苦労した人は、参考になることなら何でもやってやろう精神がひどく強いです。体験することによって、思いもしなかった販売アイデアを生むからです。
似たような例では火災訓練があります。過去に火災に遭ったことのない人は、訓練などなんの役にも立たないと思いがち。ところが、実際の火災においては、訓練で一度動かした身体の動きを脳は覚えているようです。
わたしが学習しているデザインシンキングにおいても、病院経営でイノベーションを探すために、当事者が看護師さんの押すストレッチャーに実際に乗って、どのようなサービスが最適か調査することもあります。
たとえ擬似であっても、実際に現場で体験することは、お客さんに近づくことになります。お客さんの気持ちを共有する真似ができます。
もう一つ大事なことは、自分は女装までして女性客の気持ちに近づこうとした努力が、その後のビジネス展開に大きな自信になることは確かです。起業に失敗しないためにも、マーケティングは積極的に行なうことです。
【一言】
わたしは、これまで女装を経験したことはありません。視覚障害者の方の疑似体験はしたことがあります。これは、本当によい経験でした。何も見えないで生活することがいかにたいへんなことか、多くのことを教えてくれました。ビジネスに関しても、思考する観点が360度に広がったような気持ちになりました。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 10位から 9位に上昇しています。
いつも気持ちよいクリックをありがとうございます人気blogランキングへ