長年、会社経営をしてきた人なら、思い出すのも厭な経験の一つや二つはあるといいます。特に、会社規模を大きくしている経営者には、厭な経験が飛躍的に増えます。
厭な経験を厭のままで済ませるか、厭なことを逆に好きなことに変えられるか、経営者の資質に関わること。自然災害は、経営者ばかりでなく、住民なら誰でも厭な経験です。
今から20年前、阪神大震災が発生しました。この震災を契機に、事業を止めた会社は多くあります。経営者自身が亡くなったケースも少なくないようです。
ただ、大震災が発生しても、多くの地元住民は以前からの継続で、被災地で生きていかなくてはなりません。多くの商品やサービスを直ぐに必要としている人が大勢いました。
人のために役立つことを考えている会社は、大きな被害を受けても経営者も、従業員も会社を再建しようとする意欲が旺盛です。
経営者が自分のためだけに存在していた会社は、このような災害に遭いますとあっさりと事業を止めることを考えます。再建しようとするバネがこのような会社にはありません。
ミッションなどで、一見人のために役立つことを掲げながら、実際は自分のためにも大きな力になっています。宗教や倫理の世界では、このような働きの力を昔から認識していたようです。
企業経営や起業において、このような気持ちのメカニズムを利用するなら、もっと大きなビジネスに対する力になるような気がします。
「もし、あの時厭な思い出がなかったなら、今の自分はいない」という経営者は、よく話を聞いていると存外多いように思っています。厭な思い出は、その人の価値を作り出しているようです。
【一言】
人間は、大きな災難な出来事に遭いますと、その人の真価が問われます。サラリーマンの出世のきっかけが、大問題との遭遇であることはよくあります。起業においても、災害が発生したときに、地域の皆さんの信頼を得たということはよくあること。他人が思い出すのも厭なことを、絶好のチャンスにした人はビジネスで成功する人です。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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