江戸時代から続く落語は、古くから庶民の芸能として人気が高いです。ただ、古典といわれる噺は、名人から新人の真打まで同じ演目を舞台で噺しますから、上手下手は一目瞭然。
落語の世界が他の芸能と違うのは、昭和の名人と云われた志ん生や円生、文楽を、今もCDで聞くことができること。実際、現役の落語家よりもこれら名人の方がCDは売れています。
最近は、談志や志ん朝、枝雀のように、近年亡くなった名人のCDも売れ行き上位です。現役の落語家さんは、この中でお客さんを集めて落語会を開くことになります。
こんな厳しい環境の中で、今年56歳の三遊亭竜楽さんは一風変わった落語家としての売り出し方をしています。舞台を、日本から海外に広げ外国での落語会を行なっています。
今から6年前、イタリア・フェレンツェのフェスティバルで落語を話したのが最初。その後も、国内と同時にヨーロッパの各地で落語会を開催してきました。
落語が海外で演じられることは過去にもありました。その場合、通訳をつけたり、字幕スクリーンを通して、話の内容がお客さんに理解できるように話してきました。
竜楽さんが違うのは、イタリア語やフランス語など、現地の言葉で落語を話していることです。しかも彼自身は、外国語を会話などでほとんど話せないそうです。
現在、7カ国語で落語を話すそうですが、その方法はまるまる暗記することによって話すそうです。落語家は、30分以上の噺でも暗記して舞台で話すことをします。
この特技を駆使して、1人で何役も演じ分ける世界でも珍しい話芸を行なっています。この努力は、これまでにない新しいことに挑戦する起業の努力とそっくりです。
落語家も、起業した自営業と同じで、自分の能力だけが頼りの世界。日本語で話す落語で人より頭一つ抜け出せないなら、外国語での落語を目指すそんな気概を見せてくれる56歳の落語家です。
【一言】
わたしは落語好きで寄席や落語会に聴きにいきますが、あまり知られていない落語家さんの多さには驚きます。東京で約400人、関西で160人と言われます。ここも縦社会ですから、有名落語家から無名の人まで幅広く、何せ世間に知られるようにならないと居ないも同然の世界。事業の世界に似ていて、自分の特徴を広めることができるかどうかにかかっています。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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