一月に入ってから、物価上昇は思いのほか幅広く身の回りで起こっています。円安による輸入物価で上がっていますし、人手不足による人件費の上昇もあります。
一方、原油は急速に下落していて、ガソリン代や燃料費は下がり続けています。今、何が最も物価に影響を与えているかと言いますと、やはり政府・日銀が物価上昇を推奨している感じを受けるからです。
日銀総裁は、2%のインフレ実現のためには「何でもする」と、宣言までしています。経営者にとっては、価格引き上げに心強いメッセージと受け取られています。
この調子では、年度替りの4月1日まで、商品やサービスの価格は引き上げが続きそうです。今、価格の設定変更で悩んでいる経営者も多数居そうな気配です。
注意しなければいけないのは、値上げに対しお客さんの目はこれまで以上に厳しいこと。これまで低料金でお客さんを集めたスカイマークは、経営が苦しくなって昨年10月に値上げを実施しました。
その途端、搭乗率は50%台に急降下です。今年に入って慌てて値下げを発表しましたが、時は既に遅しでした。結局、1月には経営破たんすることになりました。
多くのお客さんから、「はっきりした理由なしの値上げは許せない」の声を聞きます。自社の経営が苦しいとか、他が値上げしているからといった、曖昧な理由では痛い目に遭います。
しっかりと、値上げのための説得力を持つことが必要です。お客さんを甘く見て、理由の説明もしないで値上げして、売れ行き不振で値下げするようでは、ますますお客さんを減らすと思いませんか。
【一言】
デフレ脱却のため、意識的にインフレ状態を起こそうと、日銀は金融緩和を続けています。今は、消費増税分の物価上昇は起こっていますが、その他の上昇分は何とも心許ない状態です。デフレとインフレの間の状態がズルズルと続いています。経営者としては、デフレでもインフレでも対応できるように、ニュートラルな心構えにしておくしかないようです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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