3月4日から6日まで、東京お台場のビックサイトで「フランチャイズショー2015」が開催されます。今年は、過去最大の200社が参加、新規の70社も加わるたいへんなイベントのようです。
「フランチャイズショー」に参加する会社が多くて喜んでいるのは、主催している日本経済新聞社。参加するフランチャイズ本部を運営する会社の場合、できることなら高い出展料のこのようなイベントには出たくないはず。
ただ、出展せざるを得ない事情があります。ほとんどの本部は、フランチャイズに加盟してくれる人が少なくて参っています。以前のように、簡単には加盟してくれる人がいないのです。
以前、コンビニ店などは、自前の募集組織もあるため、このフランチャイズショーには出展していませんでした。今は、そんなことを言っていられないほど加盟希望者が集まりません。
コンビニと並ぶ、巨大フランチャイズ組織の日本マクドナルドなど、次々に加盟店が閉店する事態に陥っています。好調だったコンビニも、最近は10カ月連続で売上げが下降しています。
今は、フランチャイズというビジネス形態自体に、赤信号が点滅しているのではないかと思われます。フランチャイズ以外の飲食にしても、小売りにしても、サービスにしても、どこもかしこも不況と言うわけではありません。
絶好調な会社も数多くあります。ただ、それらの会社は、大半が他では味わえない独自のメニューを出したり、個性的な商品を取り扱っている会社ばかりです。
現在は、全国展開のチェーン店の画一的メニューよりも、安心できる地域の材料を使った商品やメニューに人気が集まっています。以前とは、明らかに雰囲気が違っています。
コンビニ大手で唯一好調で、今回は出展していないセブン-イレブンでさえ、スケールメリットを追うのを止め、扱い商品の5割は地域で作られた商品を扱うことに方向転換しているほどです。
このような流れになりますと、全国一律の味やサービスをウリにしているフランチャイズには厳しいです。フランチャイズショーに過去最高の出展会社が集まるのは、この厳しい状況を現わしていると思います。
【一言】
全国展開チェーン店の経営が厳しいことが、即個性的な独立店にとって有利かと言いますと、そう単純な話ではないかも知れません。ただ、みすみす経営が厳しくなっているブランドに投資して加盟するよりは、少しは苦労しても自分のブランドを作るほうが将来は楽しみです。最近は、そのような相談がとても増えています。フランチャイズ店と独立店で悩んでいる人の相談お待ちしています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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