「本屋大賞」という言葉を、最近はよく耳にすると思います。NPO法人本屋大賞実行委員会が実施する、「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」をコンセプトにした文学賞です。
まず驚くことは、伝統のある芥川賞・直木賞や野間文芸賞、読売文芸賞などと比べ、今の本屋大賞はノミネートされるだけで発行部数が格段に増えることです。
わたしの周りの小説ファンなどに多いのは、年間で本屋大賞にノミネートされた10冊を、全て読み切ることを目標に読書している人が多いことです。元々売れている本が対象ですが、ノミネートによって一段と加速されます。
そこで、何故こんなに話題になって、そのうえ部数も多く売れるのか気になります。芥川賞、直木賞は、どちらも著名作家9人の選考委員が、事前に文芸春秋編集部によって選ばれた作品の中から選びます。
2004年スタートの本屋大賞は、従来の編集者中心の事前選考ではなく、書店の現場の販売店員が中心になってノミネートを決め、オープンにした投票によって順位付けをして大賞を決める仕組みです。
大賞作品を決めるまでのプロセスが、二十世紀まで大半の文芸賞の仕組みとはまるっきり違っています。この点は、現代のビジネスの仕組みとよく似ています。
ビジネスにおいても二十世紀までは、社長など経営者が長年の勘とロジカルな分析力を頼りに決めてきました。この意思決定の流れが、現在は変化を始めています。
ポイントは、よい意思決定をするためのアイデアを手に入れる最良の方法は、多くのアイデアを手に入れること。多くのアイデアを見える化で選ぶことによって、多くの賛同者を得ることができます。
現場の声を多く集め、アイデアを複数のマネジメント経験者の知恵でセレクトやアレンジすることで、実行へと移す方法を採用します。大事なことは、自由なアイデアをテコに発想を変えることでしょうか。
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【一言】
現代は、国民の間にも貧富の格差が拡大しています。同じように、企業間の格差もどんどん広がっています。企業間格差の場合は、企業規模の大小が問題なのではなく、経営者の能力が格差を広げています。小企業においても、経営者の意思決定能力によっては、高い収益力を上げている会社は少なくないです。起業する以上、高い収益で面白い経営をしないことには起業した価値がないです。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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