日銀の金融緩和をテコに、業績を伸ばしている会社が増えています。一方で、多くの優秀な社員を抱えながら、目玉となるビジネスを見つけられずに業績の低下している会社も少なくないです。
中小企業の場合、いつまでも社員が残業しているような会社は概ね経営が厳しいです。このような会社に共通しているのは、どちらの会社も労働生産性が悪いこと。
早い話が、社員一人当たりの売上高の低い会社です。社員の誰もが、多くの仕事を抱え、少しでも会社のために売上げを上げようとしているのに、売上げも利益も空回りしているケースです。
ほとんどの場合は、経営者が利益を上げるために必要なことと、必要ではないこととを認識していないと言われます。何でもかんでも抱え込むと、仕事が忙しいばかりで利益に結びつきません。
そんな会社で働いている人なら、先刻よく知っていると思います。起業においても、まったく同じ傾向がみられます。よく外国人経営者がいう、「日本の企業はノイズに対して寛容すぎる」
起業家の中には、経済誌の特集などで取り上げられる、新しいビジネス手法を次々と取り入れている人がいます。ブランド作りに力をいれるとか、逆転の発想法による起業。戦略フレームワークを使った起業法など。
一つしっかりした経営法を学ばず、あれもこれも参考になるならと受け入れていると、本来の自分を見失います。特に頭のよい人ほど、信念をなくしてカネになることに手をだしがちです。
起業やビジネスでは、どうしてこの人がと思う人が事業で成功している例はあります。日本人の生産性の低さも、起業で成功する人が少ないのも、根源には同じ原因がありそうです。
自分に不要な、余計なものには手を出さない愚直さと信念を持つことです。人間、手に入れられるモノには限りがあります。何でもかんでも手に入れようと、ノイズまで手にいれては失敗します。
【一言】
起業のための読書会を、4月18日(土)昼12時半から東京・中野で開催します。あまり起業への思いを人に話すことのない人が、起業向け読書を通じて話すことが目的です。わたしからも、最近の起業の動向や今後の起業の進め方を話しています。費用は3000円(飲み物付き)です。問い合わせ、参加希望の人はここからメールをお願いします。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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