先日掲載した「起業するために人脈を考える上でのコツ」では、多くの人にメールを頂きありがとうございます。これからの起業では、ますます人の力を借りることが重要になると思います。
人脈の重要性を最も生かしたのは、安倍首相ではないでしょうか。06年第一次安倍内閣のときは、お友だち内閣と揶揄されるほど気心の知れた仲の良い人ばかりを要職に登用しました。
その結果1年しかもたず、涙ながらに退陣するほど力不足でした。それが6年後に再度登場したときは、考え方の政敵ともいえる石波氏、谷垣氏、岸田氏などを要職に据え、強い安倍体制づくりに成功しています。
日本人経営者が陥りやすい失敗は、第一次安倍内閣と同じで仲の良い人ばかりを会社に集めることです。アウンの呼吸で会社運営をすることが、ビジネスでは最適と思い込んでいます。
会社内はアウンの呼吸でうまくいくでしょうが、対お客さんや取引先とはアウンと言うわけにはいきません。お客さんの中にはどんな人がいるか判りませんから、色んな意見が必要ですがアウンだけでは得られません。
また、ビジネスで新しいことを創り出すときには、違う意見がぶつかりあってスパークするときに生まれます。皆が同じような意見では、和気藹々と居心地はよいでしょうが、お客さんの要望に応えるモノを提供するのは難しいです。
今、わが国の大手企業や中堅企業で不振から脱皮できない会社が抱えているのが、この同じ考えと環境の人ばかりが集まった会社の問題です。会社は親睦団体ではないですから、仲がよいことは目的ではありません。
目的は、お客さんの役に立つことであり、利益を生んで組織を継続させることです。起業のための人脈は、このような目的を成し遂げるための方法の一つであるはずです。
【一言】
日本には、目的を遂げるための人脈づくりの好例として、里美八犬伝や忠臣蔵、七人の侍など話題となった物語が昔からあります。どれも、決して仲間内が仲良しではありません。ただ、一つの目的のためにチームワークで協力しあうことが、共感を呼ぶような気がします。会社もチームワークを大事にすることではないでしょうか。
今日も読んで戴きましてありがとうございます。元気にお過ごですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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