日本人の生活習慣の変化とはよく使われるフレーズですが、習慣の変化となると1年、2年の調査では精度が不安と思われます。一時的に盛り上がっても、ブームが去るとまったくなくなる習慣はよくあります。
今回の食生活の変化は、総務省の家計調査がベースになっています。この10年間で肉類の家計での消費支出が15%増加。反対に、魚介類での支出も15%減少で、魚から肉へ食べ物の嗜好が変化しました。
しかも、これまでは魚介類を好んでいた高齢者や女性の肉食化が進んでいます。わたしの周辺を見渡しても、魚介類を販売しているのは5店のスーパー。肉類は、スーパーの他に個人経営の精肉店が5店も浮かぶほどです。
一般家庭で肉食が増えてくると、外食するときは魚介類を食べることが増えるのか、家庭同様に肉類を外でも食べるのか意見が分かれそうです。家庭料理をする人は、魚介類は高くつくといいます。
肉類に関していいますと、牛肉の生産地である米国・西部が旱ばつに襲われていて、日本に輸入される価格は円安とも相俟って、この1年で4割高になっています。その結果、鶏肉の需要がこれまで以上に増えています。
この傾向は、今後も続くと見たほうがよさそうです。今から20年、30年前までは、貧しい家庭では魚介類を食べ、豊かな家庭の食卓には肉類が並んだものでした。
この光景は既に逆転していて、一家で外食するとき「今日は贅沢に魚料理でも食べるか」なんて時代がきそうです。飲食店起業を目指すとき、顧客ターゲットをどこに置くか、出店では重要なファクターになりそうです。
【一言】
肉類が広がるにしたがって、気になるのはジビエと呼ばれる野生の鳥獣類の肉の消費。近年、温暖化による餌の減少や猟師が減ったことなどで、鹿やイノシシ、カモなどが増え、農作物を荒らす被害が増えています。実際にこれらの肉を食べた人は、牛や豚とは違うたいへんな美味と口をそろえますが、一般的にはなかなか口に入らないのが現実。手ごろな価格で食べやすくなる市場作りに期待しています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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