起業やビジネスにおいては、取り掛かる最初の時点から難問の連続です。そのため、難問をいかに解決するか、問題解決ばかりに起業家の関心は向きます。
ところが、あまり深く考えられていない問題設定をすると、解決を導いた回答がほとんど役立たないことがあります。せっかく悩んで回答を考えても、問題設定自体に問題のあるケースは少なくありません。
問題設定が歪んでいたら、どんなに素晴らしい解決法を考えついても、答えも歪んだものになります。また、元々回答のでない問題を設定するなんてことも現実にあります。
これから起業する人の中には、「わたしは近いうちに起業しようと思っているのですが、簡単に儲けるためにはどんなビジネスをするとよいでしょうか?」
このような設問には、「あなたは、これまで人生で一度でも簡単に儲けた経験がありますか?」 ギャンブルでも宝くじでも、儲けたいと願って挑戦しても、ほぼ全ての人は最後は儲けられずに終ることになりませんか。
会社勤めで儲けるのは、他人が作った儲ける仕組みに協力することで、報酬を得ているため。決して働いている人が自分で儲けることを起業したわけではありません。
この例のような問題設定をしても、決して起業には何の役にも立たないことは分かると思います。そこで、これから起業やビジネスに向け問題を考える場合、わたしはこんなことを注意しています。
問題を考えるときは、直感に頼って考えることをしないで、よく考え抜いて問題を作るようにしています。
また、できるだけ悩んでいるポイントから離れた場所に視点をおいて、あらゆる可能性を探る必要があります。良いか悪いか、正しいか正しくないかでは、問題解決にはなりません。
判断には優先順位をつけ、自分、家族、地域、自治体、国の順にに役立つことを考えます。ただし、自分にとってメリットがあるか、デメリットかを求める問題はNGです。
問題によっては、答えのでない問題になることもあります。後から検証のできない問題は考えるだけ無駄です。起業に向け、しっかり正しい問題を考えましょう。
【一言】
今年も春の連休が始まります。起業したら遊びに行けないので、今のうちに家族と旅行に行くという人がいます。今は、起業準備のため家族には我慢してもらうという人もいます。どちらも起業する人のスタイルです。ただ、旅行しても、自宅の周りで過ごすにしても、他の人の行動や言葉を通じてビジネスのためのお客さんニーズには神経を傾けてください。
連休中の起業経営相談もお忘れなく
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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