景気が上向いていると言われる今でも、希望退職をする人、既に退職している人は少なくありません。最初は、会社を辞めても、その後の就職口は何とかなると思っているようですが、実際には大半の人が厳しいです。
特に、40代後半より上の人の場合、過去に勤務先で付き合いのあった会社でも雇用は難しいようです。Tさんは50代半ばで、希望退職をした一人です。
大手小売会社で管理職をしていて、他人と話していても飽きさせないタイプの人ですが、起業に向けてはほとんど準備をしていません。
自分の場合は、どこかの関連会社で雇ってくれると思い込んでいたようですが、現実は頼みに行った会社のどこからも採用してもらえなかったと言っています。
そこで退職金を元手に起業を考えようとしたわけです。手っ取り早く、フランチャイズに加盟して開業しようと考えました。現実には、初期投資額と比較して収益が恐ろしいほど少ない本部ばかりで、考え込んでしまいました。
それなら自分の経験と能力を生かそうと考えても、どんな業種で起業してよいのか、第一歩さえ見つかりません。ただ、Tさんはこの就職先探しと、起業探しの時期に、たいへん多くの人と会っています。
業界情報を収集することができましたし、人とのつながりも徐々に増えてきました。そんな中で、ショッピングセンター内のコーヒーショップが、新たな経営者を探している話を聞きつけました。
あまり技術のない人にとってコーヒーショップは手ごろなビジネスです。 一月もかからずに話を決め、人を雇って今はこの店の経営者として、営業しています。
会社勤めの時期と比べますと収入は減りましたが、自身も厨房でアルバイトの人と一緒に働き、同時に次の店舗探しに精を出しています。多くの退職者が苦労している中では、幸運なビジネスでの再スタートを切れた一人と思います。
連休中の起業経営相談もご利用ください
【一言】
現在も、退職後の仕事を探している人は多いですが、中高年の場合は勤め先を探すのは厳しいです。何かしら技術を身に付けていても、短期雇用以外で就職するのは難しいのが現実です。そのような人が、起業を考えようとしても、こちらも難しい問題です。開業資金は少なくても、開業までの時間はあるわけですから、時間を最大限活用した身の振り方を考えてみては。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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