先日、早朝のラジオ番組で気象予報士の口から、「この夏は冷夏の可能性が高い」と聞きました。本当の冷夏になりますと、経済に大きな混乱を招くことになります。
記憶に残るのは1993年の冷夏です。8月になっても梅雨前線が日本に居座った年で、54年に次ぐ、戦後2番目の記録的に冷たい夏でした。米不足が心配され、タイ産や米国産のコメが緊急輸入された年です。
その予報士は、5月までに台風の発生回数が多い年は冷夏になりやすく、過去3度も同じようなケースと言っていました。去年の気象庁の予報と違って、根拠まで言っています。
14年夏は、エルニーニョの発生による異常気象の可能性があると気象庁が発表した騒ぎでした。今年の長期予報では、冷夏や異常気象とは言っていませんが、台風発生が多いことで本当に冷夏になるのか疑問です。
手っ取り早いのは、自分で冷夏の年と、台風の5月までの発生回数を調べることです。わたしは関係者に景況レポートを出している関係で、夏の天候に関して神経質になっている人の多いことを知っています。
そこで、戦後最大の冷夏だった54年を調べますと、5月までの台風はたった2回。93年も1回だけです。逆に、台風到来が9回の71年、7回の65年はどちらも冷夏とは関係のない年でした。
結果としては、5月までの台風の発生回数と、その年の冷夏とはまるで無関係なことが判りました。今は、情報量が多いだけに、間違った情報を少なくないです。
ただ、自分でその情報のウソホントが調べられますから、ありがたい時代です。ビジネスにおいても、このようなウソの情報、意識的に騙す目的の情報も多く出回っています。身を守る意味でも自分でウソホントを調べる必要があります。
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【一言】
わたしのところには、フランチャイズに加盟して身動きの取れなくなった人からよく連絡を貰います。フランチャイズビジネスでは、本部のいい加減な情報を信じたばかりに、大きな借金を抱える人は少なくないです。自分の願望と、本部の説明と、ビジネスの現実はそれぞれ違いますから、起業のときと同じように正確なデータと経済予測とを交え、読みを間違えないことです。
元気にお過ごですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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