「憂鬱でなければ仕事じゃない」の著者で幻冬舎・社長 見城徹さんは、人脈と聞くと虫唾が走ると言います。決して、人脈がないわけでも、人に頼ることがないわけでもないはず。
企業経営をしている人と、起業を目指す人が口にする人脈の間には、イメージに大きな開きがあるように思います。人脈に関する失敗も、この大きな開きに原因があるようです。
よく起業で口にする、人脈作りを目的に異業種交流会や交流目的パーティー、起業セミナーの懇親会などで知り合う人脈は、ほとんど実際の起業においては役に立たない人脈です。
起業に失敗した人からよく聞かされる、「ビジネス(起業)でのパートナー選びで失敗した」というケースの多くは、相手に多くを期待し過ぎたり、依存し過ぎた結果起こります。
お互い、同じような夢見がちな人間同士は、一旦ビジネスが苦境に陥ったときには、どちらも責任を相手のせいにしがち。起業は、あくまでも自分が責任を取る覚悟がないとうまくいきません。
ビジネスにおける人脈とは、責任を言い出すような重い関係ではなく、質の高いビジネス情報を交換できる程度の間柄。知らない人を相手にこれから取引開始するよりは、事前に人脈を通じて知っている人に聞けるような関係です。
起業する人の中には、ネットで探した人脈を共同経営のパートナーにすることまで考える人がいます。それは、責任のなすり合いの入口に向かっているような行動に思えてなりません。
事前に人脈作りの目的をはっきりさせ、手軽な人脈作りで知り合った相手に依存する起業は考え直すこと。共同という言葉は聞こえはよいですが、実際に会社を何社も経営している人でも、共同による会社の判断は難しいといいます。
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【一言】
誰もが、最初から人脈を頼りにして起業を考えることはしません。何かしら問題に行き詰って、自分では解決が難しいときに人脈を頼ることになります。そんなとき、多くの人に話を聞いて解決策を探る方が有効です。ただ、聞くまでが限度で、相手に起業を頼るまで踏み込むと、問題はややっこしくなって失敗に突き進むことにもなります。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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