わたしが住む東京西部の多摩地区では、女性で起業する人が想像以上に増えているようです。金融公庫の発表では、14年度に融資を受けた女性が98件、前年の36%増といいます。
子育てを終えた主婦の方の起業が多く、安い初期投資で、自宅近くに安い店舗を借り、美容室やエステを開業するケースが典型とされます。ただ、起業が多い反面、倒産や廃業が多いのもこの美容室のような業種です。
開業する業種が、しっかり固まっている人にわたしが注意しているのは、開業前に周辺のライバル店と色分けをはっきりさせる意味で、自分に問題を課すことを勧めています。
「他店では行なっていないサービスは何か?」「他にはない新しいサービス技術を身につけて」「近隣のお客さんにとってのお店への不満とはどんなことがあるのか?」
このような問題に対し、自分なりの答えをだした上で開業に向かうことを勧めます。開業を目指す多くの人は、資金問題にばかり気をとられ、ほとんどビジネスを考える習慣を身につけずに開業しています。
結局、開業してから自分のお店の特色を探したり、他人の店舗との違いを考える人が多いのが現実。開業前に悩みぬく習慣を身につけますと、ビジネスの感度がとてもよくなります。
できることなら、自分に損か得かばかりでなく、ビジネスを展開する上で最低限の思考法を身につけることです。経営が厳しくなっても、自分の思考で問題解決ができると大きな痛手は受けません。
多摩地区では、55歳以上の起業も14年度は45件で41%増を記録しています。昔ながらの、出たとこ勝負の起業をしてないで、事業の準備をしっかり行ない、勝算が見えてから踏み切るのが現代の起業です。
【ひと言】
IT技術の進歩と同じように、ビジネスに関しても進歩は著しいものがあります。最後は勘による勝負でしょうが、そのための選択肢を、きめ細かくピックアップできることが以前とは違います。リスクのない起業やビジネスはありませんが、リスクを最小限にする方法はあります。賢い起業を考えないと、事業を継続することは難しいです。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
現在、人気ブログランキング 起業部門 21位から 14位に上昇しています。
いつも気持ちよいクリックをありがとうございます人気blogランキングへ