わが国では、都市部の繁華街やショッピングセンターに行くと、そこにはチェーンストアが多数あります。運営の方法は、フランチャイズ店、直営店、代理店など色々ですが、全国展開する会社が出店する同一ブランドの店舗です。
このチェーンストアの飲食店がわが国に導入されたのは、今から45年ほど昔のこと。すかいらーくは1970年に一号店を出店。ケンタッキーフランドチキンも同じ70年です。
マクドナルドは、ミスタードーナツと同じ71年です。米国で飲食店を視察した企業経営者が、この時期に米国市場で広がっていたチェーンストアの仕組みを、日本でも一斉に導入しています。
タイミングは高度成長期に入っていた時期で、それまでの日本人家庭は多くが家で食事を摂っていました。チェーンストアの上陸とともに、家庭の食生活の中に外食が入った時期です。
もう一つ。それまでの飲食店といいますと、大半が個人経営による店舗でした。それがチェーンストアの普及とともに減少して、合理的で衛生的で安いチェーンにとって替わられます。
それから40年以上が過ぎ、チェーンストアビジネスもそろそろ行き詰まりが見えてきました。やはり、マクドナルドの毎月10%以上もの落ち込みは、お客さんのマック離れを意識させます。
また、ボリュームゾーン不況という言葉がよく使われますが、これまで売れ筋だった人気商品もお客さんに飽きられ、拒否反応が強くなっています。これは、売上げが巨額なチェーンストアには最も大きなダメージです。
チェーンストアが売れなくなると、逆に売れるのは地元の店舗と言うことになりますが実際は繁華街にあまりありません。地産地消や地場商品などに人気が集まる現代ですから、このお客さんの意識の変化を利用しない手はないです。
【ひと言】
一つのビジネスの仕組みが継続する時間は、ほぼ50年程度と言われています。そのビジネスがまったく姿を消すことはありませんが、勢いがどんどん弱まってきます。今の時代展開も早まっていますから、50年なんて長いスパーン、これからは無理かも知れません。周りで見ていると気付かないかも知れませんが、企業経営をしている人は情報集めに神経を使っています。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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