シリア、アフガンからの難民は、冬の到来を前に数万人以上の人々がヨーロッパに移動を始め、世界的な問題になっています。これから難民キャンプを作るにしても、資金と場所と人材など大変な費用が必要になります。
シリアからの難民は、過去に多く見られた生活に困窮している人たちではなく、スマホ片手に英語を使う中間層の人がほとんど。将来の人生を考える若者や、子どもの将来のために出国した人たちです。
この光景にドイツ政府は、難民政策を大きく転換させました。彼らをドイツ社会に受け入れ、新たな労働力として働いてもらい、消費してもらうことを考えているようです。
ドイツも、わが国と同様に人口の増加は頭打ちで、高齢化が進む社会です。若い労働力は喉から手が出るほど欲しいはず。わが国も、現実の生産現場や飲食店では、アジアから留学生や外国人研修生に頼っています。
他のヨーロッパ諸国にはできない受け入れを、ドイツだけが何故できるのか。それは、ドイツは財政破たんが原因で、過去に二度の世界大戦を引き起こした経験があるから。現在は財政に少しは余裕のある国の一国です。
一方、日本を考えますと、財政事情がますます厳しくなって、貧困老人なんて言葉が当り前に使われています。1000兆円以上の借金大国では、難民どころか自国民の貧困さえ救えない社会になっています。
マスコミには、現在の国際的な難民問題に対し、日本はお金で支援するしかないと発言する人が大勢を占めます。今後を考えますと、この国の財政事情では、日本人自身が難民になりかねません。
東日本大震災の復興に加え、国民の高齢化による社会保障の拡大、東京オリンピックなど財政負担は増えるばかり。ドイツは難民受け入れで、マイナスをプラスに転換させようとする政策なのに、日本はマイナスばかりが膨らみそうです。
これまでも、日本政府の開業支援は頼りにならないと言ってきましたが、いよいよ予算ばかり食いものにするアベノミクスは陳腐なものになってきました。財政に頼らず自前の力で起業を考えることです。
【ひと言】
過去、自民党政権が何度も繰り替えしてきた、資金をばら撒き景気を浮揚させて税金を取ろうとする手法。バブル崩壊以降、政権が代わるたびに大型予算を組んで税金を取るはずが、借金ばかりが膨らんできました。安倍首相もきっちりと同じ手法でばら撒きを始めています。今も膨らみ続けていますから、間違いなく今度は借金が弾けます。
元気にお過ごしですか。
起業アドバイザーの中山おさひろです。
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