30歳の女性が、平成27年7月1日に東京・千代田区に家電会社UPQ(アップ・キュー)を設立。8月6日は、家電・家具の新ブランドUPQの新製品を販売開始しています。
8月16日には、SIMロックのスマートフォン「UPQ Phone A01」の初回分を完売です。既に、17種24製品のラインアップを販売中で、今月12日-15日まで二子玉川 蔦屋家電でイベント開催中。
メディアでは、構想から製品化まで2カ月で実現と宣伝されていますが、同社のPUQニュースによると、1月と5日間で製品が完成したことになっています。
調べますと、この会社の創業女性は家電会社起業にあたって、家電ベンチャーの経営者にメンターになってもらっています。このベンチャーのノウハウや人脈を使って製品づくりをしたと推測されます。
ビジネス関連のメディアでは大きく取り上げられていますから、話題づくりには大成功しました。また、製品価格がリーズナブルで、消費者からは好感がもたれそうです。
ただ、継続が目的の事業経営の視点で考えますと、初回の話題性は高いけれど、この話題は1度か2度まで。中国や台湾の製造工場を使って、特段ベンチャーでなくても家電製品の製造は可能です。
今後、製品や流通の新規性をどう生み出していくか、新たな視点が求められます。この女性創業者の起業家としての発想は、他の人にはない特徴があって面白です。
学校を出てカシオ計算機に入社、携帯・スマホの製品企画の仕事をしていました。その後、起業を考えて会社を退社し、そのときの退職金でカフェを開業しています。この店は現在も営業中ってところがいいです。
PUQの開業にあたっては、「生活のアクセントと遊び心を」がコンセプト。現在会社は彼女一人だけで、メンターの家電ベンチャーに間借りして、営業を続ける図太さが素敵です。
【ひと言】
PUQの短期間での立ち上げは、家電ビジネスや製造業で起業を目指す人にとって、たいへん参考になるビジネススタイル。日本でも、中国並のスタートアップができることで勇気を与えます。しかし、お客さんにとってはどんなメリットがあるのか、ここは考えさせられるところ。リーズナブルな価格だけがウリでは、忘れられるのも早い気がします。
元気にお過ごしですか。起業アドバイザーの中山おさひろです。
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